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2007年7月27日 (金)

アイドルKIYOねえとボストン旅行<8>

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さて、一本前の電車が線路上の何かとぶつかったため後発の電車が動けなくなった、というアナウンスが流れてしばらくたちました。
始めのうちはざわつきながらもあまり文句を言う人もなく、車内は比較的静かでしたが、どうも電車がすぐに動き出す気配がない様子に、だんだん乗客達もいらつきはじめました。
私とキヨPはと言いますと、いやーこんなことになるんだったらコーヒーとかおやつもっと買っておけば良かったねえ、とノンキにもほどがある態度。ホントにまだまだ待たされるんだったら、コーヒー買って来たいねえ、と話し合い、ちょっとそこらへんで油を売ってる車掌さんに様子を聞いてくることにしました。
たたたと通路を走り、プラットホームにいた駅員さんに状況を訊きましたが、彼らも情報を待っている状態で、何もわからないとのこと。でもいつ何時列車が動き始めるかわからないので、コーヒーが欲しいなら一両目のカフェ車両で買いなさい、と言われました。
座席に戻り、キヨPに状況を説明していると、女性の車掌さんが私達の車両に入って来て大きな声でアナウンスをはじめました。
「一本前の列車が線路上のSUVと衝突事故をおこし立ち往生をしています。この列車も出発が遅れています。何時頃発車できるかわかりませんが、状況が分かり次第御知らせします」
これを聞いた後ろの方の座席の乗客が文句をたれはじめました。
「SUVだなんて聞いてないっ!さっきの車内アナウンスでは、違う種類の車だと言ってた!」
「僕が聞いたのは、車以外の大きな何かだったぞっ」
わーわーわー。といきなり数人が口々にそんなことを言って騒ぎ始めました。
……ていうか。
別に車の種類なんかどうでもいいていうか。むしろ電車がぶつかったのが巨大カエルだったとか言うなら、その辺のところははっきりさせてほしいけど、車かなんか大きくて固いものなら何でもいいような気が。
「OK。一本前の電車が線路上の『何か』にぶつかりました。これでどうよっ?」
車掌さんもブチ切れ寸前。みんないらだっています。コワいです。
と、そこへ通路を挟んで反対側にすわっていた、若い女の子が私の席に近寄って来て、彼女の手の中にあったサイドキック(メール機能のある携帯電話です)を手渡してくるではありませんか。

Sidekick_1
↑サイドキックです。ちょっと欲しいかも。

?え?なに?友達がニュースかなんかでテロだって知らせてきたのか??
ちょっとビビった私とキヨP。
慌てて手渡されたサイドキックを覗き込みました。
が。
字が小さすぎて読めません〜。どうせ私は老眼よ〜。ちくしょー。マジで見えないー。たすけてキヨP〜。
「私も読めないかも」
ひえ〜。うそー。なんとかしてよううう。
でもでもキヨP。ちゃんと読み上げてくれました。
"What happened to train?"
えーと。電車に何が起こったの? て? 訊いてる? ていうか、わけがわからないんですけど。
しばしどうすれば良いのか分からず、「これ、どういう意味?」と彼女に問いかけても、彼女も肩をすくめるだけで一言も発しません。
しばらくあれこれ問いかけ続けたところで、はっとキヨPが気づきました。
「もしかして、彼女、耳が不自由なんじゃないの?」
あっっ……!そうかっ!
慌ててサイドキックを手にとり、今の状況をタイプ…………しようと思ったけどおくさん。キーボードが米粒ほどの大きさで、薄暗い車内ではマジで何がなんだかわかりません。暗闇では本当に何も見えないリンコ。自分のアパートでも、暗闇の中、壁で頭を打ったりチョビにけつまづいたり、無茶苦茶なことになるほど、闇で目がきかないんです。
ひー。見えない。何がなんだかわからんー。たすけてキヨP−。
「玲子ちゃんがんばって!」
うひー。がんばってとか言わずに、なんとかしてくれっっ。
「ここはもう玲子ちゃんがなんとかするしかないよ」

なんでじゃいっ。ひいいいー。こうなったらもうヤケじゃー。
手探りで米粒大のキーボードを操り、なんとかかんとか状況を説明しましたよ。タイプして。
私が打った文を見て、納得した様子の彼女は、胸に手を当てにっこりと微笑んで、自分の席に戻っていきました。
それからものの2分も経たないうちに、また車内アナウンスが流れました。
「あー。事故の状況ははっきりわかりませんが、この電車はもうどこにも行きません。電車を降りて駅舎に戻ってください。この電車はもうどこにも行きません」
ぎええええええええええええええええ。
もうどこにも行きませんだとおおおおおお。そんなアホなあああああああああああ。
と騒ぐ暇もありません。周囲の乗客達は大急ぎで荷物をまとめ、そそくさと列車から降りて行きます。
私達も降りなくちゃ。慌ててさっきの彼女のところへいき、ぱっとサイドキックを借りて説明をタイプ。彼女も慌てて荷物をまとめはじめました。
プラットフォームに出てからも、彼女のことが気になって仕方がなかったので様子を見ていると、駅員さんに群がる人だかりに彼女も加わり、なんとか説明してもらおうとしていました。
これは私達が助けてあげないと、彼女大変だよね、きっと。
とキヨPと頷き合い、またサイドキックにタイプ。駅舎でしばらく待ちなさいということと、彼女の行き先を訊きました。すると彼女もNYに戻るところらしいことが判明。
キヨPが「ずっと行動を共にしてあげたほうがいいかも」と。
優しいキヨP。素晴らしい。
結局待てどくらせど新情報は無く、切符は希望者には払い戻しをするけれど、代替列車の予定は無く、次の列車(しかも9時40分発予定)が予定通り発車できるかどうかもわからないとのこと。こりゃ困った。どうやってNYに戻りゃいいんだー。
レンタカーにしようか……。耳の不自由な女子大生のハンナちゃんも困り顔で、「もしあなたたちさえ良ければ一緒に乗せて行って」と筆談で書いてきました。
あー。レンタカーとなると、やっぱり運転は私?
「私、今日国際免許証持って来てないし」とキヨP。
わたしは運転は得意なんですが、暗闇で目が利かないうえに、ボストンーNY間を運転なんか一度もしたことありません。まっすぐ一本で帰れるんだけど、万が一道に迷ったらどうしよう。コワい。コワいよう。
ビビりながらも、これはレンタカーしか今日中にNYに戻る手は無い。と結論。
窓口の、切符払い戻しの列に三人で加わりました。
私達の前に立っていたアメリカ人女性。キヨPが彼女の手元を見ると、彼女もNY行き。
「どうやってNYに帰るつもり?」と声をかけるキヨP。
するとエミリーという名前の彼女。
「チャイニーズバスよ」
とうんざりした顔で教えてくれました。
あああああっっ。そうかそうだった。その手があったかっ。

実は、NYのチャイナタウンには、世にも恐ろしい『チャイナバス』というものがあるのです。その『チャイナバス』は、NY−ワシントンDC間、NY−ボストン間をなんと15ドルで走っているんです。15ドルですよおくさん15ドル。15ドルっていうと、チョビのウンチ袋12ロール1セットしか買えない金額ですよ。それで、4時間5時間の旅ができるという、恐怖の激安チャイナバス。それぞれの都市のチャイナタウン間を行き来しているこのバスは、私も一度でいいから乗ってみたいとは思っていたんです。
なんか色々噂はきいていたんですよ。
道中ずっと中国語の映画が大音量で流れてるとか、客が全員持ち込みで食事をするのでバスの中は中華料理の臭いで充満してるとか、トイレがまあなんていうかそのつまりあんまりアレだとか、道中ずっとカラオケが大音量で流れているとか、恐ろしい噂ばっかりです。
しかし背に腹は代えられません。自分で運転するよりずっと気楽だし、15ドルだし。
キヨPとハンナちゃんも同意し、一緒にバス停まで言ってくれるという親切なエミリーさんと4人、チャイナバスに乗ることに決定しました。

あー念願のチャイナバスかー。
まさかこんなことで乗ることになるなんてなあー。あーあーあー。
うれしいのか悲しいのかよくわかりません。

2000nydc1
↑まあこんな感じです。はい。

バスは1時間に1本。
次のバスまで約30分です。でも旅の面白い所は、こうしたちょっとした出来事と、人との出会いです。
ハンナちゃんはコロンビア大学の学生。将来写真家になりたいそうです。
エミリーさんは、旅を終えてニュージャージで待っている婚約者の元に帰るところでこのアクシデントに見舞われたとか。
4人で楽しくおしゃべり(と筆談)を交わし、記念写真までとりました。

4ofus1
↑左からキヨP、エミリーさん(顔小さい〜)、ハンナちゃん、リンコです。
バス停で写真を撮るのは禁止だったらしいんですが、知らん顔して皆で撮りまくりました。

チャイナバスは予定通り出発。
車内はさっきの電車にあぶれたアメリカ人乗客でほぼ満席でした。暗くてなんとなーくうらぶれーた雰囲気が、行きのサルーンカートはかけ離れていましたが、それはそれでギャンブルに負けて夜行バスでカジノから戻ってくるような気分が味わえましたし(だから何じゃい)。

Chinesebus
↑暗い車内。ほとんどの人が眠っていました。
どよよよよーん。

ひたすら走り続けたチャイナバスは、4時間弱でNYに到着。猛スピードだとの噂に違わぬ早さでした。
これからさらに電車とバスを乗り継いでニュージャージーに行くエミリーさんとは、ここでお別れです。
メールを交換し、写真を送るわね、と互いに約束しあい、彼女とお別れしました。
ハンナちゃんはアッパーウエストサイド。キヨPはミッドタウンウエスト。リンコはミッドタウンイースト。3人でタクシーをシェアすればいいね、と話し合い、通りにでてタクシーを停めました。
最後に降りるハンナちゃんを先頭に、3人で後部座席に乗り込み、ドライバーに「3ストップね」と告げました。
「どことどことどこ?」とドライバー。
「最初がミッドタウンイーストで、それからウエストサイドに行って……」
「とんでもない!冗談だろ」
…………い、今、なんと言った……?
「街を横切るなんて、俺はしない。降りてくれ」
………………な、な、な、なんだとうっっっっ?
今、なんと言った?え?降りろと?冗談じゃないと?俺はしないだとううううううううううううううっっっっっ???
疲れといらだちがここに来て爆発。するぞ。いいのか?爆発するぞ?え?いいのかっっ??
「絶対イヤだ。降りろ」
「嫌だと?えっ?降りろって?今言った?降りろとか言ったか?今おのれの口で言ったかっっっ?えっっ?」
「冗談じゃない。そんなアホみたいな運転をするやつはどこにもいない」
なんだとうううううううっっっっっっっっっっっっっ!!!!
てめえどの口でそんなことをいいやがったかええっっこのタコボケカスラッパっ!!
「ふざけんなっっこっちからお断りじゃっっっこの法律違反悪徳ドライバーっっっっ!!」
言い捨てると、何がなんだかわからんハンナちゃんと、事情はわかっているけれどリンコの激怒ぶりに気圧されている風のキヨPを後に残し(ヒドい)、ばたーん!とドアをあけ、どっかーんと降りたリンコ。
慌てて二人もついて降りてきたところで、ドアを足で蹴ってしめてやろうと、いや、マジで思ったんです。
こんなクソタクシードア、足で十分じゃっっ!と片足をあげかけたところで、ハンナちゃんが『パタン』と静かにドアを閉めてくれました。
……ああ……怒っちゃいかん。怒っちゃね。うん。いかんいかん。
と思ったのは思ったですが、走り去って行くアホタクシーに「死ねアホタクシーっっ!」と罵声を浴びせ中指まで立ててしまい、横に立っていた黒人のおじさんにあきれ顔で見られてしまいました。
あー。ホントに修行が足りません。
でもあいつ、マジで頭来たわ。
今度遭ったが百年目。絶対仕返ししてやる。(どんな仕返しじゃ)

ということで、最後にはリンコの激怒下品タクシー喧嘩で幕を閉じてしまったボストン一日旅行。
最後に激怒はしましたが、楽しくておっとりでさわやかな思い出がいっぱいできました。
可愛くて優しいキヨPと、またどこかに行きたいねえ、絶対行こうねえ、と約束もしましたし、可愛くてガッツのあるハンナちゃんや親切なエミリーさんとも出逢えました。
アホタクシーに久々に切れて、アドレナリンも大量に放出されたことだし(?え?)、今度の旅は本当に記念すべき有意義な旅でした。
あー。しかし、やっぱりドア、蹴ってやればよかった。ちくしょー。


本日の標語:短気は損気


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コメント

タクシーってどの国でもよくトラブル聞きますね~我が家は梅田までゆっくり歩いても20分くらいの距離なので、ほとんどが近距離になってしまい、びびってあまり乗りません。
たまに乗るときも、会社を選んでます。乗って行き先を告げる時に「近いんで申し訳ないんですけど・・・」と言うとたいていの方は笑顔で対応してくださいます。で、降りるときは1000円とか1500円を渡して、チップのようにおつりはもらいません。「短い距離を気分良く乗せてくれてありがとう!」という気持ちを込めて。(口に出して伝えてはいませんが)
そうすると、ホントは「ちっ、近距離かよ」と思ってたのにこういうこともあるんだな~って思って、次の近距離のお客さんへも気持ちの良い対応をしてくれるんじゃないのかな~と。

でも、レイコさん、最近はいろんな人がいますので気をつけてくださいね!きょうこさんのおっしゃるとおり、逆切れが怖いですよ~でもでも、パワフルな体験報告、ありがとうございま~す。

投稿: JP | 2007年7月28日 (土) 22時10分

玲子さんの行くとこ行くとこどうしても何かアクシデントが起こるのはどうしてだろう?いつもネタが向こうから飛び込んでくるよね。
でもお願いだから、タクの運ちゃん、その他に喧嘩売るのはやめてね~
逆切れされたら怖いからね~
今度キレそうになったら日本の家族のことを思い出してね~
(現場にいて言葉がわかれば一緒になってキレるでしょうが)

投稿: きょうこ | 2007年7月28日 (土) 09時58分

中華バスの噂は聞いてますが、実際に乗った日本人の話は初めてです。次回(あるのか?)は中国人満載の時に乗ってみてくださいね。Flushing~Chinatown間の中華シャトルバス(マイクロバスです)にも挑戦してください!
毎回のリンコさんタクシー話があまりにひどいので、私はまだNYでYELLOW CABに乗ったことがありません。こわっくってー
ボストン旅行報告が『ちくしょー』という言葉でしめくくられるとは思ってもいませんでした(笑)(死語?)

投稿: miyu | 2007年7月28日 (土) 09時23分

お疲れ様でした。アメリカでもタクシーの運転手って、いやな奴が多いんですか?日本にも、負けず劣らずのバカ運転手って、いっぱいいますよ。(いい人も、もちろんいるんやろうけど)
もう、大阪市内とかね、ほんま、ええかげんにせいやって思いますもん。自分で車で走ってても腹立つし、たまに乗っても腹立つし。自分も悪かったかもしれんけど、ほんまにいろいろあったから。(突っ込みそうになって、降りてって、運転席の窓なぐったら、割れちゃったとか、つり銭ないとか言うから、わざわざ銀行の前で降ろしてもらって両替して、1円玉、2千枚くらい運転手の顔になげつけたとか、もうね、ここには書けないような事がいっぱい)ほんとに、何故か、大嫌いなんです。タクシーが。
リンコさん。日本国内戦は、僕が頑張りますから、日米決戦は、リンコさんに頼みましたよ。(近距離だろうが、変なルートだろうが、乗せて走って、目的地へ送り届けるのが、あんたらの仕事やろうがって、分からせてやって下さい)


投稿: ぞ~いのとうちゃん | 2007年7月28日 (土) 09時19分

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