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2007年11月28日 (水)

怖い話

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部屋に戻ってあわててトイレに駆け込んだ私。
トイレはいつも狭くて寒いんですが、とりあえずほっと一息つきました。
そうして座った時、ふとへんな事に気がつきました。

あれ。
何か忘れてるような気が。
なんだっけ…。
背後の壁にある小さな天窓が、カタンと小さな音をたて、ひゅっと首筋を冷たい風が撫でていきます。
真っ白な壁と真っ白なドアを見つめて、なんとなく胸の奥につかえているような嫌な感じのする記憶の糸をたぐっていると、目の前のドアの隙間からも冷たい風がすっと入ってきました。

ああ。
そういえば、トイレのドアを開く時に、少し嫌な気持ちになったっけ。
あれはどうしてだったかな。
ドアの足元の細い隙間をじっと見ながらまたしばらく考えていると、部屋のドアを開けてからトイレに入るまでの記憶が、鮮明な画像になって脳裏によみがえってきました。

玄関をあけるとき、灰色のドアノブも金属製のドアも、いつもより少し冷たかったような気がする。油をさしておかなければ、と思っているドアの蝶番がギイギイと嫌な音をたてましたが、いつものことなので、こうして努めて思い出そうとしなければ記憶に残らない程度のことです。
それからどうしたんだったっけ。

そうか。
玄関を入ってすぐ左手にある台所の流しの上に、手に持っていた荷物をとりあえず置いたんだった。スーパーの袋に入っていたガラスの瓶が流し台に当たり、ガチャン!と大きな音をたてたっけ。
その時、台所の奥にある小窓のガラスがキイ、と小さな音をたてたことも一緒に思い出しました。外は寒いけれど風はそんなに強くなかったっけ、と考えながら、次はどうしたかな、と考えを巡らせました。

それにしてもなんだかトイレから出たくない気がするな。
どうしてかな。
目の前にある白いドアが、少し怖いもののように思えて来るのも嫌な感じです。このドアのむこうにあるのは、いつもと変わりない小さな窓が二つと、壁際に並んだ安物の白いタンスと黒いタンスが二個。
…やめようやめよう。これ以上考えると、だんだん怖くなって来て、部屋に一人でいるのが嫌になってくるに決まってる。



そういえば、子供のころにもこんなことがよくありました。

玄関のドアを開け、ただいまーと奥に声をかけても返事がありません。
私が学校から戻る時には、必ず出迎えてくれる母が、ほんの時たま留守にしていることがありました。
それは、たまたまお隣に用事があってほんのちょっと出ているだけだったり、兄の学校の用事で留守にしていたり、事情は様々だったけれど、それにしてもそんなことは数ヶ月に一度あるかないかぐらいのことでしたので、学校から戻ると家が空だという状態が私にはとても奇異にうつり、また大層心細い思いをしたものでした。

ことさらに大きな足音をたてて廊下を歩き、少し小声でもう一度母を呼んでみますが、返事はありません。母以外に家に誰もいるはずもなく、もし誰か違う人間が返事をしたら…と思うと心細さが恐怖に取って代わるのはわかっていたので、そんな想像は心の裏側に押しやります。
廊下の途中にかかっていた木製の玉暖簾をジャラジャラと威勢よく鳴らし、台所に駆け込むと冷蔵庫のドアをバタンバタンと大きな音をたてて開き、中を覗き込んだりしました。

冷蔵庫の中をのぞきながら、今度はふと、開いたドアで視界を遮られた
右手にある居間に誰かがいたらどうしよう、という想像が脳裏に浮かびます。冷蔵庫の冷たい空気に顔をさらしながら、

どうしよう。

冷蔵庫のドアを閉めようか。

素早く閉めて、居間のほうを見ないようにして子供部屋に駆け込もうか。

あと一歩進むと、きっと泣き出してしまう。
もうこれ以上くだらない想像はやめて、さっさと冷蔵庫のドアを閉めて自分の部屋に行こう。荷物を置いたらすぐに外に出て、隣のシンちゃんと遊ぼう。寒かったけれどお日様はあたたかだったし、まだまだ外は明るい。
ほら。早くドアを閉めて。




子供の頃の妄想が、そのまま大人になった私の中に蘇ったのでしょうか。
目の前の白いドアをじっと見つめたまま、その向こうに何があったのか、私の心にある、このしこりのような嫌な感じは何だったのか。思い出せないまま、ドアノブに手をかける勇気がなかなか出ません。
もう少しで思い出せそうなのに。
たしか。
あれは、トイレに入る直前に感じたはず。
あの、嫌な感じ。


ここまで考えて、思い出しました。

トイレのドアの手前に置いてある、
あの大きな冷凍庫。
重しのようにして、その上に重たいステレオや箱が積み重ねてある、
灰色の、本当に大きな大きな冷凍庫の中には、











という、死ぬほど怖い夢を見ました。
続きはもっと怖くて、いま思い出して書いたらチビりそうなのでやめておきます。


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↑悪夢はいやですねーふにゃふにゃ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

あー まるで小説! 続きを教えてぇ~
怖い話はキライですが チョビちゃまの写真があれば大丈夫

投稿: miyu | 2007年11月29日 (木) 08時10分

小学生の頃、誰もいない家に入るのって、怖かったです。
玄関近くの応接室なら「すぐに外に逃げられる」とかで大丈夫だったんですけれど、奥の部屋は怖くて(笑)。普通の小さな家なんですけどね、子供の眼には遠くにある不気味な部屋だったんです。

投稿: はな | 2007年11月29日 (木) 07時33分

ひゃっ。怖い。でもこういう話はキライではありません。
続きを教えて〜。
チョビちゃんのこのねむたい顔みながらなら、怖い話も
だいじょうぶな気がします。

投稿: 卯月堂 | 2007年11月29日 (木) 04時47分

気になって気になって。
どんな夢やったんですか。
冷蔵庫には、何が。
トイレにパソコン持ち込んで、続きを。
(↑チビっても大丈夫でしょ)

投稿: ぞ~いのとうちゃん | 2007年11月29日 (木) 04時16分

冬なのに、寒さ倍増です・・・
だけど、続きはとっても気になります。

リンコさん、続きは早めに教えてください・・・

投稿: EVA | 2007年11月28日 (水) 23時22分

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