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2007年11月 1日 (木)

WINDS OF GODS

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き、今日はすごい日でした。
得しました。
得した。ホント得した。

何がといいますとですね、お昼頃仕事が一段落したので、カウチに座って考え事をしながらテレビを見ながらおやつを食べながら本を読んでいたんです。
すると電話が。
はいはいはい、と調子良く出ると、世界一の紳士タケダさんです。
「ああ。やっとつかまったねえ」
ひゃーすんません。一ヶ月ほど日本に行ってました。
「なんだそうか。いや。今夜のご予定は?」
タケダさんのお声を聞くと自動的にお腹がすくのはなぜなんでしょう、と思いながら「はいはいはいはい暇ですド暇です死ぬほど暇ですっ」と正直にお返事しました。
「あそう。いや今日『神風』 の試写会なんだけどね。是非玲子ちゃんをつれて来てほしいって言われて」
どなたがそんなすてきなことを言ってくださったのかは結局訊かずじまいでしたが(ダメじゃん)、ほいほいほいと大喜びで出かけて行きました。その『神風』という映画がどんなものかもろくに知らず、下調べをするより、夕食の時間までお腹がもつかどうかが心配で、でかける直前までおやつをむさぼり喰ってから出かけたんですけどね。

試写会会場はMOMA。
『神風』というタイトルからして戦争映画なことには違いないだろうな、とは思っていましたが、これはなんと意外なストーリー展開。
出だしは、わけのわからんアメリカ人と日系アメリカ人が漫才コンビを組んでスタンドアップコメディーを演じているシーン。ありゃ。戦争映画じゃなかったのか?なんでこれが神風?
キンタという日系アメリカ人の役所が、短いシーンなのにとても可愛くて心惹かれるわ、と思いつつもその後のストーリー展開が全く読めず、少し落ち着きのない気分で冒頭の数分間を見守りました。

が。

いや。本当に意外なストーリー展開にびっくりしたのは映画開始後15分ぐらいのシーンから。これからご覧になる方々のためにネタバレはさけますが、一応公式サイトに掲載されているあらすじの一部をこちらに転載しますね。

『いつか「エミー賞」を取ろうと夢見る売れないコメディアン、ドイツ系白人のマイクと日本人とアメリカ人のハーフのキンタが最後の舞台 —ライブハウスのステージをクビになったその日、8月1日に交通事故にあってしまう。 
そして意識を取り戻した場所が、なんと1945年8月1日、太平洋戦争末期の日本の海軍。
しかも彼らは神風特攻隊員として前世の姿になっていた。それも、アメリカ人としてではなく、日本人として・・・。』

あっという間にストーリーに引き込まれるのは、やはり主演の今井雅之さんが登場する1945年第二次世界大戦のまっただ中、特攻隊の駐屯地のシーンからです。
その後は、笑ったり泣いたり悩んだり考え込んだり、死ぬほどお腹がすいていたことも忘れさせられる、あっという間の数時間でした。

役者さんていうのは本当にすごいなあ、と思ったのは、今井さんの変貌ぶりです。どこからどう見ても日本人な今井さん(出身が同じ兵庫県だし)。なのに、そのアメリカ人の魂を持って目覚めた特攻隊岸田中尉さんは、身振り表情歩き方、その態度の全てが軽薄で落ち着きがなくて女好きで考えなしですぐカっとなって呪いの言葉を連発する現代のアメリカ人そのもの。大日本帝国軍人の外見で、態度が現代のアメリカ人。いやはや、ものすごくシュールな光景です。本当に本当に必見の光景です。

この映画、出演者はほぼ全員日本人(+犬)ですが、台詞は最後のたった1シーンの1台詞以外は全編英語。
役者さんのほとんどは完璧なバイリンガルだそうですが、今井さんともう一人のキンタ→魂異動先<福本少尉>役の松本さんは英会話の特訓をされたとか。最初彼らの英語での台詞を聞いた時は、アフレコだと信じて疑わなかったぐらい素晴らしかったです。

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↑今井雅之さんです。キラキラ光るベージュぽいスーツ姿、すっごくかっこ良かったです。そしてお顔が小さい!びっくりしました。

他の出演役者さんは、千葉真一さん(『マイライス・マイワイフ・マイライフ』の炊飯器CMで有名なソニー千葉さんですね)、そしてリンコがまだいたいけな少女だったころ、昼メロ不朽の名作『華の嵐』で天童一也というものすごい役(知らない人は調べてね)を演じられた渡辺裕之さん。なんか、色んな意味で見ているうちにブチ切れしそうな名演技でした。

ブチ切れ系の帝国軍人寺川中尉を演じていた田中伸一さんは、背筋がまっすぐの体格のいい、とてもかっこいい役者さんでした。試写会の後のレセプションで近寄ってお話をしてみたかったんですが、タイミングが悪くて近寄れませんでした。完璧なバイリンガルで、外国人メディアらしき人とペラペラのペーラペラと英語でお話している姿もすっごくかっこよかったです。一度でいいから目の前で『起立!』と怒鳴られてみたいと思うんですが。

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↑舞台挨拶の様子。

で、リンコが得した得したと大騒ぎしているのは、学徒動員で特攻隊に配属された山本少尉役のタケウチコウさん。
映画で見たときから、いやーなんか…繊細そうで賢そうで清潔で勇敢でなんかなんか…凛々しいっていうか清々しいっていうかつるつるっていうか…なんかなんか…とりあえずそんな感じ(わけわからんわ)の雰囲気がさらさらさら〜〜と漂っていたんですが、舞台挨拶に登場した彼は、さらさらのヘアがかっちょいい細身の青年。あれは誰じゃ?と思わず独り言を言ってしまったぐらい、映画の中のくりくり坊主青年軍人とイメージが違いました。いえ。どちらもハンサムで清潔でさわやかでつるつるなんですがね。映画の彼は学徒動員そのものだったんです。現実の目の前の彼は、ジャニーズ系?

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↑あー。ほら。鼻の下が100mぐらい伸びとるわ。うれしかったんですー。すんませんー。それにしてもホント、凛々しいです清々しいですさわやかです。

しつこくつきまとって、あれこれ聞き出しましたよ。
英語が本当に上手だったので、アメリカで生まれたんですかー?(誰にでもできる工夫のない質問)とか、髪の毛は映画の中では丸坊主だったけど、あれから伸びたんですかー?(他に何があるちゅうんじゃ)とか。
でね、コウくんはアメリカ14年日本14年の半々暮らしだったとかで。
えげっ。それじゃアンタ(なれなれしい)28歳!?
「はい。そうなんです」
無茶苦茶若く見えるんですが。
「いつも言われます」
アメリカでは特にねえ。
「そうなんですよー」
わたしも言われますよ。10年前までは特に。
「ですよね!よくID見せろって色んな所で言われますよね!」
…はい…。カジノとか特に…。私の場合10年前ぐらいまでは。
「you are okとか言われてもねえ」
あー。英語の発音もさわやかだわ。あー。ほんといいねえ。これから売り出しだねえ。がんばってほしいねえ。

もうリンコ、頭の中は完全に脂ギッシュなおっさんです。あー恥ずかしい。大人って汚い(?え?)
「あの。お名前は?」少し背をかがめて訊いてくれるタケウチコウくん。礼儀も素晴らしい。
わ、私の名前?もうそんなもん百万回でも教えてあげるわよーん。というアホな心の声はおくびにも出さず、まじめな顔で
「竹内玲子です」
「あっ。同じ名前ですね!」
まっ。運命かしら。(←いい加減にしろ)
「たけうちのたけはどっちのタケですか?武士のほう?」
「いえ。竹の竹です(←他に言いようがないんか)」
「あ。それもまったく同じですねっ(←通じたっ)」あー爽やか。もう全体的に全てさわやか。
いやもうね。そうなんです竹なんです同じ竹でもうはい竹です竹竹竹竹竹。

この後、その場にいたチョー美人の写真家の方にコウくんとの写真を撮っていただきました。きっとものすごーーーっくだらしない顔で映っていると思います。

リンコのおっさんぶりはともかくとしてですね、この『WIND OF GODS』は、戦争映画の意識改革といいますか、視点の盲点といいますか…。
つまり文化の違い、いや、自分と他人とは違う存在なのだという、実はコミュニケーションの出発地点を忘れてしまったことからくる戦争という悲劇を、こんな手法で描くことができるのだ、という新鮮な驚きと感動を与えてくれるすばらしい物語でした。

平和って何なんでしょう。という、単純で忘れられがちだけれど、目を閉じてはいけない命題について非常に新鮮な見地から考えさせてくれるこの映画を、多くの皆さんに見ていただき、また私自身は是非アメリカ人の友人に見てもらって感想を聞きたいと思います。

人の数だけ真実が存在し、人々の間に共通の言語など実は存在しないのだと思っている私ですが、それでも、生きるということはもしかしたらなんとかしてその共通の言語を見つけようとすることなのかな、と今日ちょっと思いました。
思ったのはほんとに思ったんですが、パーティの軽食なのに満腹になって胃が痛くなるまで食べた私って一体。

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↑押忍!が合い言葉の今井さん。「『押し通して耐え忍ぶ』です」とおっしゃっていましたが、押し通した時点で耐え忍んでいないんじゃないか、とは言わずにおきました。

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コメント

イベント続きでいいですねー(それもイケメン付きー!)
今井さんはトークがおもしろくて大好きです。普段はとても厳しい方らしいですが、さすが関西人なお話上手で、いつも爆笑です。
以前、英語の猛特訓のお話もされていました。負けず嫌いだから完璧めざして相当頑張ったとおっしゃってましたっけ。
リンコさんおススメなら映画も見に行かなくっちゃー

投稿: miyu | 2007年11月 2日 (金) 08時35分

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