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2007年12月21日 (金)

UFO3

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エマくんが前方を見ながら右手で指差しているのは、運転席側の窓の外。
月明かりの中、ハイウェイ沿いの森の樹々が黒いシルエットを見せています。
で。
それでですね。
もうね。
よく腰がヌけたって言いますけどね。
ほんっっっっっっっっっっっっっっっとに、このときばかりはおくさん。
もう、車に座ったまま腰がヌけたっていうかチビりそうになったっていうか。(早く言え)

その暗い森のシルエットの上に。
金色の丸くひしゃげた楕円形の飛行物体が、ぼよ〜〜〜〜〜〜〜んと。
浮かんでいたんですっっっっっ!!!

「ひ、ひいいいいいいいいいいっっっっっっ!!!」
「見えた?リンリン見えたっ?まだいる?いるよね?ね?あそこに浮かんでるよね?ね?」
いつも安全運転のエマ君は、必死で前方を見ながら叫んでいます。

「み、見えたっっ。ていうかっっ。まだいるっっっ。いるよあそこにっっ!」

「まだ居る?居る?」

エマくんもチビりそうになっています。

Ufotxt
↑大体こんな感じ。今回はカラーイラストでお送りしています。

とっさに頭に浮かんだのは、『さっきUFOを目撃したばっかりに、親UFO(なんじゃそりゃ)が追いかけて来たんだ。捕まる。このままだと捕まる』でした。マジでビビりました。ホントにホントに怖かったです。
でもでも。もし本物のUFOだったら写真を撮りたい!ああ、でもカメラ持ってたっけ?ああしまった。トランクの中だった。
車は真夜中のハイウェイを猛スピードで走っています。
あれこれ考えているうちに、未確認飛行物体はどんどん後方にいってしまう。
と、思ったら、キキーっと車が急ブレーキをかけて停まりました。

「まだいるな…」とエマ君。左後方を振り返って確認してつぶやきました。
「いるね…」

二人で無言で金色の怪しい飛行物体を見ていると、その飛行物体はフラフラと上昇したかと思うと、左へフラフラ〜〜、突然スっと下降したかと思うとシュっと上昇。とにかく怪しい動きを繰り返しながら、だんだん私たちの車の方に近づいてきています。かなりな近距離のように思えるのですが、いかんせん他の見える物が暗い森のシルエットのみですので、全く距離感が掴めません。
ドキドキしながらじっと金色飛行物体を見つめていると、エマくんが言いました。

「どうする?」

「…え?」

どうするって、エマくん…。まさかハイウェイを降りてUFOを追いかけるとか写真を撮りに行くとか? そんな恐ろしい事、ちょっと心の準備ができてないんだけど。ああ、どうしよう。でも興味はあるのよでもこわいのよでも近づいて確認したい気はするのよでも危険かもしれないのよああどうしようどうしよう。
と一人で内心葛藤していると、またエマくんがちょっと焦った声で言いました。

「逃げるか?って訊いてるんだよっ!」

…に、…え?…に逃げるんですか…?

「どうするっ?逃げるっ?」

エマくんは、とっても逃げたそうに見えるけど…。

「もう行くよっ」

ああでも待って。

「ねえエマくん、さっき外でUFOかもしれないヤツ見たとき、言ってなかったっけ? ずーっとずうううううううっっっっーーーーーーーーーーーっとUFOが見たくて見たくて、NYに来てまでなんかヘンなUFO見たいヤツグループの集会にまで参加したとか、自分ちの屋上で一晩じゅうみんなで手をつないで『ベントラーベントラー』ってUFO呼んだとか」

「い、言ったよ…」

「…で、逃げるのね?今、逃げるのね?」

「…う、うううーん。リンリン、近づいてみたい?」

「…う…ううううううーん…」

「じゃ、行くよ? バックするよ? いいんだね?」

この時点で皆さんお気づきでしょうが、わけのわからん怪しい飛行物体が私たちを襲撃してくる可能性と危険性より、真っ暗闇のハイウェイをバックで走るほうがよっぽど危険な行為です。
でも、私もエマくんも、小心者のくせに物見高いんです。
どうしても、好奇心が恐怖心に勝ってしまいました。

ブアアアアアアーっとバックしました。猛スピードで。

「ひいいいいいいーひいいいいいいいいいいいいいいいーーーーエマくんエマくんエマくんっっっっ」

「大丈夫だからっ。すぐだからっっっっ」

二人で死ぬほど興奮しながら、数十メートルバックで爆走しました。

で。

金色物体の真横に車をつけました。
ぶわんぶわんぶわん。
相変わらず金色物体は怪しい動きを繰り返しています。

「な、なんか近づいて来てない?高度、下げてるよね?」とエマくん。
「うん…そんな感じする…」
「写真、撮りたい?」
「でも、カメラ、トランクの中なんだけど」
「取って来てあげようか?」
「危ないよ、ハイウェイで車のトランク開けるなんて」
「そうかな。そうだね…」
「うん。いいよ。ちょっと様子みようよ」
「そうだね。それにさリンリン。あいつが本当に襲って来たらいつでも逃げられるように車から離れないほうがいいかもしれないよ」
「うんわかった」

と、真剣に話し合い、二人で首がモげそうになるぐらい、じいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっと金色物体を観察しつづけました。
最初下降しているように見えた飛行体でしたが、どうも上昇と下降を繰り返しているようで、基本的な高度はかわっていないように思えて来たのが3ー40分も経った頃でしょうか。
最初の15分ほどは、いつ何時襲ってくるか判らない、という緊張感が車内にみなぎっていましたが、だんだん私もエマくんも疲れてきました。

「少し走ってみようか。もしかしてあいつが追いかけて来たら、それはその時考えるということで」

そうだそうしよう。と二人の意見が一致し、少し車を動かすことにしました。
ほんの少し車を動かしてみましたが、金体(だんだん省略)が追いかけてくる様子はないような感じです。
動きはないみたいだねえ、やっぱり写真撮ったほうがいいかな、どうしようか脇の方に車を停めてトランクからカメラを出してこようか。
と話し合いながらじいいっと金体を見つめていると、どうも本体の下から何かがヒョロヒョロヒョロと降りて来たように見えました。

「ひっ。エ、エマくんっっっ。なんか。なんかブラさがってるっっっ」

「えっっっ!!」

いよいよ宇宙人がナワ梯子を降ろして地球降下かっ?
色めきたつ車内。
がっしりとハンドブレーキとハンドルに手をかけながら、必死で首をひねって窓の外を見るエマくん。関節が白くうきあがるぐらい手に力がはいってます。

「どこどこっっ?どこにブラさがってるっ?」

訊ねるエマくんに、ほらあそこ、あの真ん中へんの下のところからっ、と指差して教えると、さらに窓に顔を近づけてじいいいいいいーっっと見つめるエマくん。

「あっっっ」

ひいっ。大きな声出さないでようっ。チビりそうになったじゃないかっ。

「ジー、アール、エヌ、ディー…」

うん?

「リンリン…」

え?

「GRAND OPENING SALEって書いてあるように見えないか…?」

「ど?え?グラ?え?」

「あのナワ梯子のとこ、字みえないか? なんか僕には、グランドオープニングセールって書いてあるような気が、なんとなく…するんだけど…」

………

書いてありました。GRAND OPENING SALEって。
結局、金色未確認飛行物体は、ただの金色のアドバルーンでした。巨大な。

「…ちくしょう…バカ風船…」
エマくんが、エンジンをかけながらつぶやきました。

この騒ぎで1時間半以上も無駄にした、私とエマくん。
翌朝は早起きで大切なミーティングの予定だったのに、ホテルに到着したのは夜中の2時過ぎ。しかも二人とも興奮のあまり、近所の喫茶店でお茶休憩をしなければそのまま眠る気持ちになれませんでした。

ついに襲撃してきたか、ってマジで思ったよ…、と悔しそうに呟きながら真夜中にコーヒーを飲むエマくん。
疲れ果ててチーズケーキをオーダーしてしまった私。
二人して喫茶店のテーブルで、はあーと深いため息をつきました。

ホテルのそれぞれの部屋に向かいながら、
でもさ、もしかしたらやっぱりUFOだったかもね。あんまり怖かったから、現実逃避で文字が見えたのかもね、とエマくんが言いました。
うーん。でもやっぱりGRNAD OPENINGって書いてあったと思うよ、と私が言うと、そうかー、とエマくん。がっくり肩を落として自分の部屋に戻って行きました。

結局私が目撃したUFOは、もしかしたら小学生の時のTさん事件の時と、この夜の星空の中でぎくしゃく動いていたあの小さな筒状の光る物体の二つだけ、ということでしょうかね。

そうそう。余談ですが、Tさんの思いでがもう一つ。
小学校高学年になったある春の日。
授業中にTさんが「先生!」と手を挙げました。
どうしたの? と先生に訊かれたTさん。
大きな声で「乳頭が痛いんです」。

教室内シーン。

「え?」と先生。

「乳頭が痛いんで保健室に行ってもいいですか?」

「…い、行って来なさい。保健係。ついて行ってあげなさい」

はい。と立ち上がった保健係は奇しくもHさんでした。

ちなみにTさんは、乳頭を『にゅうとう』と発音していました。本当の読みは何なのか。そして本当にそんな単語があるのかずっと未確認だったので、今日リン母に買ってもらった赤い電子辞書でひいてみました。読みは「にゅうとう」そして意味のところに「ちくび」と出ていました。一つなぞが解けてすっきりしました。

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コメント

★ぶんた1973さん
あーTさん。ウけていただけましたか。私もあの人に関しましては、いまだに思い出すたびにウけまくってます。一体あの人は何者だったんでしょう…。

★ARONさん
はじめまして。コメントをありがとうございます。
そのアイデア素晴らしいです!是非採用させていただきます〜。早速変えてこよう…。ありがとうございます!!

★とうちゃんさん
やっぱり裏紙ってバレました?
あれ描きながら、きっととうちゃんさんには裏紙ってバレるな、って思ってました。(ていうか、誰にでもバレるわ)

★ロンドン野郎さん
えええっっっ!!隕石で一財産っっっ!!
わ、私的にはそれが一番きになりましたっ。一財産っていくらぐらいかなっっ。断然テキサスに隕石拾いの旅にいきたくなりましたっっっ。メキシコとかでも拾えるかしらっっっ。

投稿: リンコ | 2007年12月23日 (日) 18時15分

☆∀Ξ∇≒●♀〒▲×□◆∽????

ひぇ~”Grand Opening Sale”ですか・・・ガックリ・・・

リンコさんの絵を見て思い出したんですけど。 かなり前にグランドキャニオン辺りの国立公園を車で一週間程ドライブしたとき。 夜、あんな満天の星空をボケーっと眺めていたんです。 そしたら、ものすごい確率で流れ星がたくさん見えました。 ナントカ流星群だったのか。 何か宇宙との繋がりって意味で少し感慨があったのを覚えています。 ちなみに運良く隕石なんか拾うと一財産になるみたいですよ。

投稿: ロンドン野郎 | 2007年12月22日 (土) 06時55分

はぁ、ドキドキした。
詳細な図解まであったのに。
グラデーションまで、ついてたのに。
(↑なんかの裏紙やったけど)
でもなあ、なんか解るなあ。
そんなとこで、そんなもん見たら、そう見えますよね。
僕も夜中に単車で走ってたら、黒いゴミ袋が、しゃがんだお婆ちゃんに見えたもん。

投稿: ぞ~いのとうちゃん | 2007年12月22日 (土) 05時26分

はじめまして。いつも読んでます。そういうオチでしたか。ちょっとランキングのことが前々から気になっていたのですが、敵はいちじく凛ですからリンコさんもチョビで対抗してみてはいかがでしょうか?「可愛い愛犬チョビとのニューヨーク生活」とかなんとか、あの紹介文に盛り込んでみては?

投稿: Aron | 2007年12月22日 (土) 00時53分

ひー
UFOよりTさんの
乳頭が!乳頭がっ!~爆笑

最後にTさんのおかげでUFOの話がぶっ飛んじゃいましたよ(><)

投稿: ぶんた1973 | 2007年12月22日 (土) 00時45分

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