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2008年6月 3日 (火)

アウトレット悪夢の一日2

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この時点で私たち、いえ、特に私としーちゃんは、両手に大荷物状態。
バス停裏に放置されていたカートをひきずりだし、荷物を放り込んでインフォメーションセンターへ向かいました。
絶対そんなはずはない。
最終バスが8時なんて。
あり得ない。
3人の頭の中は、事実の否認状態のままです。
周りを見渡すと人気がすっかり少なくなり、各店舗はまだ営業中とはいえ、すっかり寂しい雰囲気になっています。

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↑さ、寂しい…。

Dsc04176
↑こんなに薄暗くなってるのに、まさか置き去りなんてそんなムゴいこと…。助けて神様。

息せき切って駆け込んだインフォメーションセンター。
メガネをかけたおばさんがジロリとにらみをきかせています。もちろん他に客の姿は無し。

「シティーに戻る最終バスは何時ですか?」

歩み寄りながら訊くと

「あなたたちは乗り遅れた」

と、あっさりニベもない返事。

ていうか。
乗り遅れたんですか、私たち?
ホントに?
最終バスに?
ここで?ウッドベリーで?
最終バスに?
乗り遅れた?
それって、いつもギャグで言ってることなんですけど。
本当に?マジで?

「そそそそ、そんなあああ〜〜…」
一応嘆き悲しんでみましたが、よく考えたらそんな暇ありません。なんとかしないと。

「あのあの…他にシティーに戻る手段は…。他のシティーバスとか…」

「バスはありません。駅に行って電車に乗るしかありませんね」

「駅っ!」

「ハリマンという駅です」

「駅までどうやって行くんでしょうか〜?」

「カーサービスです」

「カーサービスの番号、ありますか?」

「もちろん」

カーサービス会社の名刺をもらって、3人で頭を寄せ合って相談が始まりました。

「どうする?」

「マンハッタンまでカーサービスでいくらぐらいかまず訊いてみようかね?」

「3人で割ればそんなに高くないかも」

「電車って手もあるけど。どこの駅につくのかな?」

「うーん。とにかく電話してみよう」

チカちゃんが電話してくれました。
結果、マンハッタンまでは車で$130。最寄り駅までは$9です。
130ドルということは、チップを入れると一人50ドルの出費になります。はるか遠くまで帰るタクシー料金としては高くはありませんが、格安商品を買いに来ておいて、交通費に50ドルを遣わなければならないのは、ものすごく悔しいです。

「駅まで何分?電車でマンハッタンまで何分?」

しーちゃんがカウンターのおばさんに訊くと、

「最終電車は9時50分よ」

と返事の代わりに一言いわれ、3人で震え上がりました。
この上終電まで乗り遅れた日にゃ、もう地獄です。
ウッドベリーで野宿です。
ヒッチハイクしたところで、平均身長167センチ(ぐらい)の大荷物三人女を乗せてくれそうな車は見当たりません。
時計を見ると8時45分。
今すぐ車を頼んで、駅まで走って終電に間に合うのか?

「終電に間に合うためには、9時10分に迎えに行くことになります」

と言われ、3人で決心しました。
駅まで車で行こう。
そして、電車で帰ろう。
そして、ここで今、晩ご飯を食べなければ飢え死にするから、10分で御飯を食べよう。

走りました。カーサービスを頼んだその足で、走りました。
Apple Beeとかいう名前の、ファミリーレストランみたいな店に。
駆け込んだ私たちが必死の形相だったせいか、3人なのに10人掛けのテーブルに案内され、速攻でメニューを持って来てくれました。

「私たち、死ぬほど急いでるんですけど、どれが一番早く出てきますかっ?」

切羽詰まった質問です。
時刻は8時50分。

「5分でオーダー済ませて3分で食べなくちゃ」とチカちゃん。

「私、普段から早食いですから大丈夫ですっ」としーちゃん。

そこで、『ウチはマクドナルドじゃないんだから、そんなに早くオーダー通せないわよ』と言いつつ、これなら早いわよ、とウェイトレスが教えてくれた三種類のサラダを注文しました。
もうマジで私たちが必死のパッチだったのが伝わったのか、本当にびっくりするぐらい速攻でサラダがドドドドンと出てきました。

で。
食べましたとも。
もの凄い勢いで。

Salad
↑食べながら必死で撮りました。

結構美味しかったんですよ、これが。
てっぺんにたくさんのフライドチキンがのっかり、下にはレタスや刻みキャベツ、そしてもっと下にはコールスローとアーモンドと揚げそば(みたいなヤツ)。
あああ、もっとゆっくり味わって食べたい。
泣きながら食べました。

「さ。もうやめて行かないと」
とチカちゃんが腕時計を見ながら宣言しましたが、それでも必死で食べ続ける私たち。
ああ。リスのように頬袋があれば、全部詰めて帰ったのに。
それとも、ラクダのように背袋があれば、そこに全部詰めたのに。
涙をのんで、サラダを残し、できるかぎり頬張ったサラダとチキンをコーラで飲み下して立ち上がりました。ムヒー。グヘー。苦しいようーとなりながら、口をゴモゴモさせてそのまま駆け出すと、ウェイトレスたちが「がんばってー」と声をかけてくれました。

店を出ると、チカちゃんとしーちゃんは全力疾走です。
これでタクシーを逃したらもうどうしようもありません。
走る走る。
特にテニスで日頃から鍛えているしーちゃんの、足の速いこと。
年寄りには食後の全力疾走は危険ですので、走るのは二人にまかせて私は後方をヨタヨタとついていくことにしました。

やっと到着したバス停。
夜もすっかり更け、あたりはわびしい街灯に灯りだけ。
これでタクシーが来なかったら一体私たちどうすりゃいいの?

待てどくらせど来ない車。
業を煮やしたチカちゃんが会社に電話すると「あと5分で行くから」という返事。
ブチ切れしましたね、3人とも。
「あと5分あったら完食できたのにっっっ!!!」
私だって完食は無理でも、あと5口位食べられたのにいっ!

10分ほど経ったかと思うころ、やっと来ましたカーサービス。時刻は9時20分過ぎ。間に合うのか、終電に?

「大丈夫大丈夫。駅までほんの10分弱だから。もし終電に間に合わなかったら、タダでマンハッタンまで乗せて行ってあげるよ」

マジでかっ?

「というぐらい、確実に間に合うっていうことだよ」

あそう。じゃいいんだけど、どっちかっていうと終電をミスしてタダの車で帰ったほうが楽ちんなんだけどな。

暗い山奥のハイウェイを猛スピードで走り、車は本当に10分たらずで駅につきました。
線路とプラットフォームが全く同じ高さにあり、10センチぐらいしか離れていない駅です。

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↑さ、寂しい…。

Dsc04178
↑券売機。うまくチケットが買えず、悪態をついていた奥さん。

片道一人11ドルちょっと。高いのか安いのかよくわかりませんが、値段より無事シティーに帰ることのほうが肝心です。
帰れるんだろうか、本当に…。

<ああ長い。仕方ないので待て、次号!>

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コメント

スリルとサスペンス!?
帰ってきているのは分かってますが、電車がちゃんと来たのか、
それともタクシーで帰ってきたのか!!!

ドキドキわくわくしながら待ってます。

投稿: 恭子 | 2008年6月 4日 (水) 09時49分

なんか映画P.T.A.(大災難)みたいになりそうなシテュエーショんですね。 美女三人組の運命はいかに。 はたして無事マンハッタン島にたどり着けるのか。 彼女らに次に待ち構える罠は、いったい。

<ここまできたら、とにかく待ちます!次号>

投稿: ロンドン野郎 | 2008年6月 4日 (水) 05時55分

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