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2008年8月 2日 (土)

ジェニファー・コンバーチブルの恐怖(4)

4位&9位!転落の一途(iдi)
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男性は、家具屋の店頭に出向きました。
ダンは接客で忙しそうでしたが構わず近寄り、自分がネットの世界では多少名前が知られていて今回のトラブルをネットでばらまくこともできるんだぞ、とちょっと子供っぽくて恥ずかしいなと思える(←コレ、私の意見ね)脅しを言いました。
ダンとシギーちゃんは全く気にしていない様子です。
そこで男性は、このトラブルストーリーをタイプした紙と一緒に80ドルを手渡しました。(誰も読まんと思うがなあ)
男性は、1セントのお釣り(本当は$79.99だったので)は気前よくくれてやることにしました。
シギーちゃんは全ての出来事をジョークにしようとしましたが、男性は静かに
「全然面白くない」
と告げました。シギーちゃんは、あまり深刻にしたくなかったのよ、と言い、男性もそれは悪いことではないとは思いました。ダンは完全に彼を無視しました。
男性はレシートをもらい、お店を後にしました。

さて。再配達の日です。
その日の午後、2時から6時の間に配達されますという電話を受け取った男性は、コーヒーを準備し、1時59分から玄関前のパティオに陣取り、葉巻をふかしながら雨を眺めて待ちました。

待ちました。


待ちました。

見たかったスポーツ中継も必死で我慢し、パティオを一歩も去らぬ決心で待ち続けました。トラックが通りかかる音が聞こえましたが、誰も彼の家にはやってきません。しばらくたってから階段を下り、15フィートほど歩いて通りに様子を見に出ることにした彼の目に、通りの遥か彼方に配達トラックらしき車がサイドドアを開けたまま駐車しているのが見えました。

あれかしら?

彼は考えました。
彼の住まいは、ちょっとわかりにくい住宅街の一角にありましたので、配達人が迷っている可能性もあります。
でも、ここで彼がトラックまで歩いて行く間に、反対の方角から配達がやってきたら?
そんなことになっては困ります。
小心者の彼は、玄関前に戻りました。
玄関前に陣取って数分後、やっぱりあかんもう我慢できん。と思いました。それにもしあれが自分の配達だったら?そして彼らが道に迷ったまま、配送所に戻ってしまったら?また一からやり直しなんて耐えられない。

そう思った彼は、傘を手に取りトラックまで歩いて行くことにしました。トラックにはガルシア・トラックと書いてありました。運転手も助手席も空っぽです。これを見た男性は、道に迷っているかもしれない配達人を探して通りに出ることにしました。

しばらくして、クリップボードを手にプールの横を歩いている男性を発見した男性は、自宅前の階段下から必死で彼を見つめ続けました。
果たせるかな、クリップボードの男性は、傘をもって雨の中、何をするでもなく立ち尽くして自分を必死のパッチで見つめ続けている彼を発見したようでした。

近づいて来たクリップボード君。
"259号?"
と訊ねました。これは男性の住宅番号です。

「そうです」

クリップボード君の名前はエズラ。とてもナイスな男性です。

しかし。
と男性は考えました。
もし彼が以前に一度男性の家に配達に来て『ドアをノックし』『玄関ドアにメモを残して』『5分間待って』いたのなら、なぜ家を探して歩き回る必要がある?とっくに彼の家の場所を知っているはずじゃないのか?

なんて僕って賢いんだろう。
と男性は誇らしく思いながら、こう推理しました。

エズラと彼の助手は、カウチを配達してくれました。
彼らが立ち去る前に、男性はこう訊ねてみました。
「以前僕の家に家具配達に来た?」

「ノー」彼は答えました。

ほれみたことかっっ!
と男性は思いました。
あとは本社カスタマーサービスが、どのような反応をするかが楽しみだな、と考えながら。

******************************

と、延々と続く家具屋配達恐怖物語ですが、この男性は結局、なかなか誠実で迅速な対応をする本社カスタマーサービスから、オリジナルの配達料金と再配達の料金全てを返金すると約束してもらい、実際に小切手を受け取りました。
本社のカスタマーサービスは、とてもとてもプロフェッショナルで素晴らしい対応だったようです。
カウチに関しては、こうして一応配達もされ配送料も返金されましたが、同じ時に注文したイスがこれまた配達されず、何度電話をかけてもお店に出向いても、マネージャーのダンは「どうなっているかわからない」「○週間後に配達されるはず」「本社にメールで問い合わせます」を連発しつづけました。
男性がブチ切れして「本社にメールではなく、別に方法で連絡したらどうですか?この世には、メール以外に連絡する素晴らしい手段があるんですよ。それは『電話』というものなんですがね」と言ったのですが、ダンは『本社に電話することは許されていませんので」と、もの凄い強弁で返されました。
そしてその後、どういうつもりか知りませんが,男性はこんなにまでしてゲットしたカウチにほとんど座ることなく、後からようやく届いたイスにばっかり座りつづけ、布が破れているのを発見して家具屋に電話をかけて修理屋を頼んだり、アホみたいにテレビのリモコンをイスの後ろに落としてしまい、それを取ろうとしてごじゃごじゃやっているうちにイスのアームをゴゲと壊してしまったりしました。
そしてそれを修理してもらうために家具屋に電話をかけまくり、修理してもらうことはできるのですが、再び同じ部分が壊れ、また家具屋に電話をかけまくり、修理屋を呼んでもらうということを繰り返しました。

3月10日。
彼が最初に家具を注文してから実に3ヶ月近くが経ったこの日。
最後の家具修理が終了し、彼の『ジェニファー・コンバーチブルの恐怖』体験はようやく終結しました。最後まで読み続けた私は、確かに家具屋の対応は最悪だし(特に配達の部分ね)、こういう話ってアメリカでは本当によくある話だと思いましたが、この男性もどうなんだ?と思わなくもなかったです。
だって、なかなか文章が上手だったのでかなり楽しめましたが、散々書き連ねて文句たれまくった挙げ句、最後に自分のビジネスの宣伝リンクをちゃっかり載せているんです。なので、この物語のソースはあえて掲載しませんが、ジェニファー・コンバーチブルで検索すると、かなりな上位(多分4位以内)でヒットします。そして彼は、『これこそが僕の最大の復讐だ』と思っているようです。
そうそう。
エピソードとしてとてもウィットに富んでいるなと思ったのは、彼がイスの修理を依頼した時、家具屋から「どちらのアームですか?」と訊かれ、彼が座った状態で左側だったので「左です」と答えたのですが、家具屋や修理屋側はそれを『右』と勘違いしたんです。なぜなら、家具屋は家具を正面から見た状態で左右を決めるらしく、その場合座った人の左は右になってしまうからです。
彼曰く『つまるところ、会社側の視点はカスタマーの視点の正反対を行くんだな、ということだ』。
どっとはらい。

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コメント

これって、実際にあるお店で、実話なんですよね?
日本じゃちょっと信じられないですよね。
でも、アメリカでは多いんですね、こういう事って。
他にはどんな話があるんでしょうね、気になる…

投稿: EVA | 2008年8月 3日 (日) 10時36分

あ~~~~おもしろかった!!
馬が後ろ足でブヒヒヒヒンって!!
このフレーズはリンコが書いたものですか??

ほんっとうにいい加減ですね!!アメリカ人!
めんどくさがりっていうか・・・・給料もらってるのにね~~~

て思ったら日本ってキッチリしてる国なほうですね~~
そうでないとこも多いけども、、、

投稿: あや | 2008年8月 3日 (日) 06時28分

仕事であちこちに出張するので交通機関や宿泊施設や運送会社の方とは

しょっちゅうトラブりますがホントに対応次第で却ってヘビーユーザーに

なったりします。

投稿: HOBO | 2008年8月 3日 (日) 04時07分

う~ん。 てっきり悪徳家具詐欺集団の真実に迫るお話かと思いきや、こりゃ北米ではかなりCommonなだれでも一度くらい経験しそうなお話ですね。 にしても、書いた男性もかなり執念深い!

投稿: ロンドン野郎 | 2008年8月 3日 (日) 04時01分

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