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2008年10月 8日 (水)

恐怖のズンドコ結末

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さて。
にこやかにお店に迎え入れてくれた地元ラッパーとカレー担当。
ざっと見たところ、店内は宗教的ロウソク屋風味(そんなもんあるのか?)。左手のガラスカウンターには、使途不明のグッズが世にもやる気のない雰囲気で埃を被って陳列されており、真ん中と右手に並んでいる金属製の棚には、古ぼけて埃まみれのロウソクと石けんが、仕入れ&陳列は8年前という雰囲気で並んでいます。
大体、この店の経営で生計をたてているとは到底思えないんですが。
と思いつつ、店内奥に進むと、おお。棚の上に人形たちが並んでいるではありませんか。

ふううーむ。

怪しい…。

怪しまれるといかんと思い(←怪しいのはお前だ)カメラは首から下げたままだったんですが、ラッパーとカレー担当者がおしゃべりに夢中な様子だったので、こそっとカメラを手に持ち棚の上の人形群を撮影してみました。

ら。

「ノーノーノーノーノーノーノーノーノーノーノー!!!!!!」

割れ鐘のような大きな声が。

ヒー。

カレー担当者が、怒り狂って怒鳴っていますー。

ヒー。

「ノーピクチャーノーレコーディング!!!!!!!!!!」

ひいいいいー。
マジで怒ってますー。

いえ、これね。
書いただけでは、あの恐怖は今ひとつ伝わらないと思うんですよ…。
でも、あのチョビを撫でてくれていた時の上機嫌さとはうってかわって、本当に恐ろしい形相で怒鳴った後、態度は豹変。
店内のムードは一変して凍り付きました。
愛想良く「欲しい物があったら言ってね」と言ってくれたラッパーも、無愛想の極みとなりました。

こわい。

どうしようか。

もう出てったほうがいいよね…。

店内の一番奥に怪しい暗い小部屋があり、その奥にはろうそくが大量に並んだブキミな祭壇があるのが見えます。
うう。写真撮りたい。でも今写真なんか撮ったら、マジでひっぱたかれるかもしれんし。手前の天井からぶら下がってる使途不明の荒縄もこわいよう。

どうしよう。どうしよう。

ドアの前には、ラッパーとカレー担当者が相変わらず陣取り、超不機嫌な表情で私を睨みつけながらおしゃべりを続けています。
あの二人の間を通り抜けて出口までたどり着かなければならないと思うと、奥の小部屋で残りの人生を過ごした方がマシかも?と思うほどです。
それに、この時気がついたんですが、ドアの鍵穴に鍵が差し込まれていて、ドアはロックされてしまっていました。

ていうか。

鍵閉められてるじゃん。

出られないじゃん。

チョビ〜〜〜たすけて〜〜〜〜チョビ〜〜〜〜〜なんとかして〜〜〜〜。

脳内では、チョビが牙をむいて二人を威嚇し、泣きながら詫びるカレー担当者と怯えながら鍵を開けてくれるラッパーの図がぐるぐると回っていましたが、肝心のチョビは埃まみれのローソクの匂いをかぐのに夢中で何もしてくれる気配無し。

ど。
どうしよう…。

結構マジで焦りました。
大体、いつ鍵を閉めたんだろう?
そもそも、なんで鍵を閉めるわけ?
これは、何か買わないと出さないぞ、という意思表示?
それとも、撮ったビデオを消さないと店の外には出さないぞ、という意味?
でも、そんなこと言われてないし(言わんわ普通)。

チビりそうになりながら、棚の反対側に回ってみました。
ラッパーの鋭い視線が突き刺さります。
その場を和ませるための言葉を必死で考え、ふと思いつきました。
そうだ。
メキシカンたちはブラックマドンナ『グアダルーペ』が大好きだったはず。
ラッパーもカレー担当者も、メキシカンには全然見えないけど、宗教モノっぽいものを売っているお店の人だもの。きっとグアダルーペのことを言えば、少しは場が和むかも。

「あのうあのう。グアダルーペのものは何かありますか?」

「グアダルーペ?」

「は、はあ…」

「人形とキャンドルならあるよ」

棚の奥を指差すラッパー。ううう。しまった。さらに店の奥に行かなくちゃならなくなったよ。

「奥の棚の一番上」

ラッパーに示された棚に移動すると、世にもセンスのないおっさんがテレビを見ながら色を塗ったとしか思えない、無茶苦茶な彩色をされたグアダルーペ像と、ガラスの瓶にロウを流し込んだだけのグアダルーペロウソクがありました。
うう。
こんなヘンな人形欲しくない。それにグアダルーペ像なら、スペインの本場グアダルーペで買った素敵な(そうか?)モノがあるもの。
し、仕方ない。。。
ロウソクを買って早々に逃げ出そう…。

「これいくらですか?」

ロウソクを手にカレー担当者に訊くと

「どれ?」

と無愛想の極致。

手に持ってるコレに決まっとるやろが。
なんて言ったらぶん殴られるかもしれんので、ここは大人しく

「このロウソクです…」

「それね                                3ドル50セント」

なんか妙な間があったけど、これってもしかしてボられたのかしら…。
こんなアホみたいな瓶詰めロウソクが、3ドル50セント。
なんかわからんけどもういいや。
これ買ったら店から出してもらえそうだし。
買いました。
5ドル出しておつりが出てくるまで、3分ぐらい待ちました。しかも釣り銭は投げ与えられ、サンキューの一言ももちろん無しです。そこまで怒らんでも…というぐらい怒ってます。とにかく投げ与えられた釣り銭と、妙に律儀に新聞紙でくるまれたロウソクを手に、出口に向かいました。

ドアの前に立っているのになかなか鍵を開けに来てくれないラッパー。
こわいよーこわいよー早く開けてよー。
と、日本語でつぶやきながら、絶対背後は見ず、ひたすら外を見て立ち続けていたら、やっとカレー担当者がやってきて、鍵を開けてくれました。

ううう。
やっと出られた。
アディーオス。
ってカレー担当者が言ってくれたけど、返事をする余裕なんかありませんでした。
外に出た瞬間。
ひーーーーーーーーーーーー怖かったよう怖かったよううーーーーーーーーー。
とチョビにすがりつきました。
ああ。
チョビが一緒でよかった…。
でもね、ちょっと思ったんですが、最初はチョビのことあんなに撫でてくれたし、きっと悪い人じゃないんですよ。無断でレコーディングした私も悪かったし。だからもう一回行ってみて、『今日はカメラ無しよ』と話しかけてみようかなあ。そしたら友だちになれるかもしれないかなあ。とも思っているんですが。どうでしょうか…。

***動画をアップロードしようとしたんですが、何度やっても失敗してできません〜〜。やっぱり怒りのオーラのせいでしょうか…。ご紹介できなくってごめんなさい〜〜(涙)***

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コメント

お疲れ様ですぅ~
ご無事でなによりよりぃー(笑)

お店のお人形さんコレクションに加わらなくてよかったてしぃ(笑)

でも、いきなり撮影するとは~
TABOOっすよ、TABOO!!

ま、生きて帰れて良かったっすけどぉ~
$3.50は勉強代ということでぇ(笑)
(取材費名目で領収書とか貰ってたり・・・ラジバンダリ(笑))

投稿: や!です。 | 2008年10月10日 (金) 05時25分

本当に無事でよかったです。
りんこさんなら仲良くできるかも。
そんなパワーを持った人だもの。

投稿: mau | 2008年10月 9日 (木) 16時56分

リンコさん、そんなに怖い思いをしたなんて…。
ほんと無事でよかったcrying

画像みたいのはやまやまだけど…
決して無理しないでね。

投稿: nao | 2008年10月 9日 (木) 10時27分

やっぱり憑いてきちゃったんですね。 人形ならぬ蝋燭一本。 にしても無事で良かった。

ロンドン野郎もカメラをぶらげて歩いていることが多いんですけど、最近はキャノン40Dっていうかなり大きなデジイチなので、何回か咎められたことがあります。 黙って撮るのが悪いといえば悪いのですが、そういう時は結構ショックですよね。

でも、宣伝になるかも知れないのに、そんなお店で怒ったというのは、もしかすると何か裏の顔が・・・。 実は白い粉とか密かに扱っているとか、中南米系極道一家の事務所とか・・・ご注意ください。 『記者パス』がイザというときにお守り代わりになるかも。

投稿: ロンドン野郎 | 2008年10月 9日 (木) 10時15分

ここまで怖い思いをしたのに、お友達になれるかもって…リンコさんやっぱりいい人ですー!!涙
それにしても無事帰還できてよかった…

投稿: いっしー | 2008年10月 9日 (木) 08時37分

よ、よくもまあ、ご無事で。。。
鍵をかけられたくだりでは、読んでてどっと冷や汗
がでてきました。
怪しい、お店には近づかない方がって、
よーくわかりました。
カメラぶら下げてリンコさんたら。。いや、もう
勇気あるわあ。

投稿: ばびえ | 2008年10月 9日 (木) 06時23分

ひぇー!リンコさん勇敢過ぎます!
ていうか無謀過ぎます!
本当に無事生還できて良かったです。
読者としては、すごく興味あるお話でしたが・・・
でも、かよわい女性なんだからー!
気をつけてくださーい!

投稿: ゆりり | 2008年10月 9日 (木) 02時29分

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