墓場巡り
今回のニューヨーク訪問で、リン父が希望していたアトラクションの中の一つ。
それは『グリーンウッドセメタリーで、タウンゼント・ハリスの墓所を発見すること』。
何かの本か記事で、『旅の絵本』で有名な安野光雅さんが『タウンゼント・ハリスの墓所を見たくて渡米の折にガイドを雇って探しまわったが、結局見つけられなかった』と語っているのを読み、俄然興味がわいたようなんです。
実を言うと、ずっと以前私が大尊敬する師匠(と勝手に呼ばせていただいております)島田荘司先生にも『リンコさん。タウンゼント・ハリスの墓がNYにあるはずなんですが、どこにあるかご存知ですか?』と低音の魅力(メールだけど)で問い合せをいただいたことがあったんですが、その当時調査能力というものから見放されていた私は(今も結構見放されてるけど)、必死のパッチで調べたもののハリスさんが全くどこにどうなって埋葬されたものなのかさっぱりわからずちんぷんかんぷんだったんです。
が。
偶然って恐ろしい。
消防士ポールに『かくかくしかじかでリン父がタウンゼント・ハリスって人のお墓を探したいらしいんだけど、ずっと前に調べてもわからなかったんだよねー』って何気なく言ったところ『そんなに有名な人なんだったら、多分グリーンウッドセメタリーに埋葬されてるんじゃないかな?ボクの先祖が代々埋葬されているNYで一番大きな墓場だよ』って教えてくれたんです。
いくらなんでもそんな偶然ないよねーと思いつつ、『Townsend Harris, Greenwood』で検索してみたら、見事ヒット!ホントに埋葬されていましたハリスさん。
しかもそのセメタリーは、リン家からまっすぐ南に徒歩20分ほどの距離にあるんです。
折しも今日は久々の快晴、夏日和。
出かけましたよ老夫婦を引き連れて。
そして、セメタリー入り口に到着後、管理事務所の『墓場検索PC』を使わせてもらい、ハリスさんの墓所の正確な位置地図までプリントアウトし、安野光雅さんも島田先生も発見できなかった(お前のせいじゃ)ハリスさんの墓所を見事発見しました。
何せ広大な墓地です。迷いに迷いました。地図を持っていても、日本の墓地のようにきちんと区画分けされていませんので、実際に人々が埋葬されている地面を踏みつけて探しまわらなければなりません。
リン母なんか『申し訳けありません。ごめんなさいね』って呟きながら、そーっと端っこの方を歩いて居ましたし、日差しはギンギンだし、もう駄目かと諦めかかったころ、やっと見つけたんです。ハリスさん。
さすが古びた墓石ですが、記念碑のようなものが新しく寄贈されていてとてもきれいでした。
↑こんな木陰にひっそりと。ハリスさんの頭上には、桜の樹が枝を広げています。背後には石灯籠まであります。春には桜が満開になって、きっとキレイだろうなあ、ってリン父が感慨深げに言っていました。
念願のハリスさんの墓所を見つけたリン父は大喜び。
ほうー。ほうー。と感嘆の声をあげながら、じっと英語の碑文に見入っていました。
リン母も、地面の石碑に乗っていた濡れた落ち葉を拾い上げてから小さく手を合わせていました。
そうか。この人が牛乳好きのハリスさんか。
現在のNYクイーンズに、とても重要な学校を設立した業績の方がアメリカでは有名なハリスさんですが、日本では『唐人お吉』の伝説が有名ですよね。これも後に作られたお話だそうですが。
緑が一杯で、鳥の鳴き声が美しく、空気も澄み渡っているすばらしく広大な都会のど真ん中にある墓地。実は1900年代には旅行者や家族連れがピクニックに出かけるナンバーワンスポットだったそうです。
墓場でピクニックかあ。
確かに静かで穏やかで平和な心持ちになる場所だけど、ゴザの上でおにぎりを食べていたら、となりで幽霊がサンドイッチを頬張っていたりしたらチビるかもしれないから、やっぱりちょっと遠慮しときますかねえ。
| 固定リンク
「ブルックリン」カテゴリの記事
- 季節の風物詩(2009.11.17)
- ニューサンドイッチショップ(2009.09.28)
- 週末マーケット(2009.09.19)
- ビーチにサーカス(2009.08.24)
- レゲエな夜(2009.07.31)










コメント
ハリスといえば、『唐人お吉』ですよねぇ。 リン父様もこのお話を知って、の事だと思います。 でも、これはやっぱり『伝説』だったのでしょうか・・・
昔の映画でジョン・ウェインがタウンゼント・ハリスを演じた『黒船』という作品を思い出す人は、たぶん、このブログの読者の中では、超マレですよね。
ちなみにタウンゼント・ハリスは日本で最初のアメリカ総領事でした。
投稿: ロンドン野郎 | 2009年6月27日 (土) 09時46分
お久しぶりです(^^)
りん父&母さま、相変わらずでお元気そうで嬉しいです!
この前りんこさんとチョビちゃんがうちに遊びに来てくれて
嬉しくってチョビちゃんをぎゅーってしたら
すっごく我慢してくれたのですが、離れたらため息つかれました・・・
って夢を見て、起きてから思わず笑ってしまいました。
きっと昼間に久しぶりに『笑うニューヨーク』シリーズを読んで
大笑いしたからだと思います。
ボストンのフェンウェイパーク、行きました!
そしてあの小さく付いてる赤靴下マークが可愛くて、私もキャップ買ってしまいました。
恐くてニューヨークでは被れませんでしたけど・・・
投稿: YURI | 2009年6月27日 (土) 08時19分
1900年代は・・・
まだお墓も少なかったのかも・・(笑)
意外とNYっていろんな見どころがあるんですねぇ!?
マイケルやファラ・フォーセットは・・・
LAに埋葬されるんでしょうか?!
投稿: や!です。にゃん(笑) | 2009年6月27日 (土) 07時53分
わあ、ずいぶん日本のお墓とは趣が違いますねえ。
こんな緑あふれる場所だったら埋葬されてみたいかも(?)
バーンスタイン大好きです。
NY行ったらわたしもお墓参りに行こうかなあ。
ご両親が満足されてヨカッタですね
投稿: yayo | 2009年6月27日 (土) 04時37分