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2010年4月29日 (木)

ハリーくん

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サイン会から話はゴロリと変わります。
今日は最近私がとっても感激したお話です。

日本中の皆さんがご存知のとあるソーシャルネットワーキングサイトで、『ハスキー犬』に関するコミュニティーがいくつかあります。
私はそのほとんどに参加しているんですが、そのハスキー犬コミュニティーのいくつかに、一年ほど前にとある書き込みがされました。

『余命半年ハスキー犬を助けてください』
という書き込みです。

ハスキー犬に限らず、こういうコミュニティーを閲覧していると、涙無しには読めない書き込みに多々遭遇するのですが、このハスキー犬『ハリー君』の場合もそうでした。
どんな事情があったのか、元の飼い主さんには可愛がってもらえず病気を抱えたまま捨てられるハメになり、殺処分寸前だったハリー君を、とある心優しい方が救ってあげました。
が、その方もずっとハリー君を留め置くことができない事情があり、優しい飼い主さんとハリー君の終の住処を探してあげよう、と色々なコミュニティーにこの書き込みをされたわけです。
みんなみんなハリー君のことをとても心配し、『近くだったらすぐにでもお迎えに行ったのに』『ハリー君どうしていますか?』『どうか暖かい家庭に引き取られ、最後の時を幸せに迎えられますように』等々、涙無しでは読めない心温まる、そして自分もできることなら助けて上げたいのに何も出来ないもどかしさがいっぱいいっぱいつまった書き込みがたくさん集まりましたが、なんとかして引き取ろうとした方々も、色々な事情があってうまくいかない日々が続いていました。
私も気になって気になって、一日に一度は『ハリー君どうなったかな』と覗いていたのですが、そうこうしているうちにほぼ1年が過ぎてしまいました。

そんなある日。数日間ハリー君チェックを怠っていたところ、コミュニティーに新しい書き込みが入っているのを発見。
もしかしてハリー君に新しいお家が?
と思ってあわててチェックに行くと、数ヶ月誰も書き込んでいなかった掲示板に新しく『ブラウンさん(仮名)』という方が書き込みをされていました。

「今更ですが、もし間に合うなら引き取れます」

ええええええええええええええっっっっっっ!!!!
ほ、ほ、ほ、ほんとにっっっっ!!!???

よくよく見るとブラウンさんが書き込みをされてから丸1日が経過していましたが、トピックを立てた主の方も他のどなたもお返事をされていない様子。
うううううううううううううう。
ハリー君。どうしてるんだろう?
余命半年って書いてあったからもしかして……。
ううん。でももしまだハリー君が元気で新しいお家と新しい家族を待っているんなら、なんとかしないと!!

大急ぎでトピ主さんが立てたトピックのリンクをクリックしてみましたが、ハリー君の『飼い主さん募集』リンクはリンク切れになっていて、ハリー君と同じような事情の新しい家族を捜しているたくさんたくさんの全国の可愛い子達が載っている『里親探しサイト』にたどり着いただけでした。

ああ。ハリー君……。

空しい努力かも、と思いつつ、ハスキーぽい子の写真を見つけてはクリックしつづけているうちに……

あっっっ……!

この写真は見覚えが!!!!

見覚えのあるハスキーの写真。
小柄でお目目がクリックリで、とてもとても可愛らしい表情のハスキーちゃん写真が目に入りました。
『余命半年と宣告されましたが、1年経った今も元気で暮らしています』
という文章で始まる紹介文はまさしくハリー君のもの!!!

「いたっ!ハリー君!!!」

かわいらしいTシャツを着せてもらい、クリックリのお目目はクリックリのまま。
愛らしい表情で元気よくカメラ目線になっているハリー君を発見し、すでにウルウルしながらまた慌ててコミュニティーの掲示板に戻り、ハリー君掲示板のリンクを書き込みしました。

『余計なお世話かもしれないんですが、新しいリンクでハリー君を見つけました。ハリー君、可愛らしいTシャツを着せてもらって元気に暮らしています!いい子で新しい家族をずっと待っています。もし良ければ是非連絡してあげてください。よろしくお願いします』と大急ぎで書き込みをしたところ、即翌朝ブラウンさんから『ありがとう』というメッセージが届きました。
「すぐ連絡してみます」
とのお返事。

や、

やった……!!

うれしくてうれしくて、また涙目です。

なんてなんてなんて素晴らしいの。

動物を飼うということは並大抵のことではありません。
ましてや重病を抱えていると知って引き取るということは、並大抵の決心でできることではありません。それなのに速攻でお返事をくださり、速攻で連絡をとってくださったブラウンさん。
次に連絡をいただいた時は「引き取りました。ハリー、とっても元気でやんちゃです」とのことでした。

す。


す。。。。。


すばらしいっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ。

泣けましたっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ。

ブラウンさんは、以前にも可愛いハスキーちゃんを引き取って育て、そして最期を看取ってあげた方。
今でも折にふれ、ハリー君の近況を知らせてくださっています。
ハリー君はフィラリアが陽性だったそうでこれが今のところ一番の問題なんだそうですが、それでもやんちゃで元気で可愛く、ブラウンさんのお家の一員として先住ハスキー犬ちゃんにも受け入れられ、仲良く幸せに暮らしているそうです。

よかった。
本当によかった。

足元でゴローンとだらしなく寝ているチョビを見て、再び思いました。

いつかは私を置いていってしまうこんなに小さな命だけど、人だから猫だから犬だからダチョウだからって、どちらが大切でどちらがより重要だなんて絶対に比べられない。
ひとたび自分の家族として迎え入れた大切な命。
絶対に何があってもその責任を放棄してはいけない。
そして、その子達がいつの日か遠くに旅立っていく日が来ても、その時流す私たちの涙さえも宝物のように思える、そんな日が来るように今出来る限りの愛情と幸福を目一杯注いで味合わせてあげよう。

『犬牧場。私の夢もそれに近いです』
と言ってくださったブラウンさん。
私にこんなに素晴らしいお手本を示してくださって、本当にありがとう。

もうチョビの後には私の人生に犬は無し。
と思ってきましたし、今もそんな風に考えることが多いんですが、もしかしたらのもしかしたでいつの日かまた犬と暮らしたいと思える日がきたら、その時は何があってもどんなに辛く苦しい思いをしても、人を信じてじっと待っているハリー君のような子達を少しでも多く救ってあげられるようになりたいと思いました。

やっぱり犬牧場。
コレしかないです。

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↑ハリー君。よかったね。おばちゃん、いつか会いに行くよー(マジでか)。

↓こんなの書いてたらチョビが「私はまだ生きてるんですけど」って目で私を見ました。すんません……。

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ペット」カテゴリの記事

コメント

はじめましてリンコさん
テンポのよい文章に本もブログも楽しんで
読ませていただいています。
「動物のお医者さん」を久々読んで、リンコさんのチョビとかぶっちゃって・・

リンコさんのやさしさいっぱいの感動のお話ありがとうございました。
涙がでちゃいました・・。
映画になりそうですね~。(見に行く!)

先日夫の叔母が主人(おばあちゃん)の亡くなっちゃった7歳のワンコをシェルターから引き取っていました。彼女も自分の犬が亡くなったばかりで「もう犬は飼わない」っていってた矢先の出来事でした。

そのワンコは必死に叔母のあとについて歩いてる姿にまた涙がでちゃったり・・

犬牧場大賛成です!お手伝いさせてください~!!

投稿: Sarah | 2010年4月30日 (金) 10時55分

★mieさん
本当に最近の日本は、あまりに悲しいニュースが多すぎますね。。。私は今回の人生では人間の子供を持つご縁はなかったけれど、動物愛護に心を傾けるためと山菜うどんを食べ続けるために生まれて来たのかも?と思っています(マジでか)。犬牧場。ホントにがんばります!

★たかたかさん
ひゃー。ごめんなさい!一応ネタバレの部分伏せ字にさせてもらいました!すみません……。
で、え?え?そうでしたか??私はホントにホントに夢にも思いませんでした。彼がハフダーだったなんて…….結構。いや、かなりショックでした……。
犬も猫もブタも馬も、動物が人間と暮らす世の中になってから久しいですが、彼らも私たち人間と仲良くくらすために色々な制約を強いられ我慢をしているんですよね。
それを人間の方が上と思い違いをする人や、自分の欲求を満たすためだけに虐待をしたり簡単に捨てる人がいたり……。でも、ブラウンさんや保護された方々。皆さんのような方々がいるのだと思うと本当にほっとしますね。

★JADYさん
本当にそうですよね。
別れの辛さ。お世話をする大変さ。
察して余あります。
なんて勇気と優しさと愛に溢れた人たちなんだろう、と心から感動しました。果たして自分にも同じことができるんだろうか?と自問する日々です。本当に生半可な決心ではできないことです。。。

★たかしさん
素敵ですね。PCの前で泣いているたかしさん(しかも会社のデスクで)を想像してしまいました。お魚ちゃんも本当に可愛いですよね。そしてお魚ちゃんも水槽の壁に寄って来て甘えたりすねたりしますよね!水の中でふわふわスイスイしている彼らも、本当に素晴らしい癒しだと思います。

★エドのママさん
本当ですね!エドのママさんのおっしゃる通り、ブラウンさんが現れるまでずっとずっっとお世話された里親さんやハリー君を見つけて保護するようお世話をされたボランティアの皆さんも、本当に素晴らしいです。ありがとうございました。

★真奈美さん
尻松さん、日々真奈美さんのコメントに有頂天です。マジで喜んでいます。ありがとうございます。
確かにフィラリアは発症せずに済む場合も多いようですので、がんばって乗り越えてブラウンさんの元で幸せに平和に長生きして笑顔を振りまいてほしいですね。

★cotaさん
本当に良かったです。ハリーくん。ブラウンさんや里親さん、ボランティアの皆さんに出会えただけでなく、こんなにたくさんの人に「良かったね」って言ってもらえて、本当に幸せな子ですね。

★ばびえさん
うう。ばびえさんの書き込みを読んだだけで泣けてきました……。どんなに可愛がってどんなに心と愛を注いでも、お別れの時は必ずやってくるし、色々な後悔や悔いが残るんだと思います。でもきっとワンコやニャンコたちは「いっぱい愛していっぱい可愛がってくれてありがとう」っていう気持ちで幸せに平和に安らかにいってくれるんだと思いたいですね。。。私の愛猫ヨっちゃん(18歳まで生きてくれました)も、母が『今日あたり危ないかも』と大慌てで外出して用事を済ませ、帰宅してすぐに『ヨっちゃん、喉が渇いた?』と綿花に含ませた砂糖水を口に含ませてくれるのを待って天国に召されました。母が居ない間に一人でいってしまったら、母がどんなに悲しむかと思って待っていてくれたんだなあ、って思います。動物達ってみんなみんな、神様なのかもしれないですね。

★うさぎさん
そうですね。私も前のアパートの御近所さんでハスキーを専門に、レスキューセンターから引き取って育てている御夫婦がいました。一度に一頭限りなんですが、その一頭が亡くなるとまた次もハスキーレスキューセンターで一頭引き取りずっと育てる、ということをしていました。その子達を見る度に、ああこの子達は特別ラッキーなんだなあ……って思っていました。私はそんなラッキーちゃんたちを満載した犬牧場の設立が夢なんですっっ。(あ。それと世界征服ね)

★KIYOさん
そうですよね。里親探しセンターの記事を読んでいると、やむにやまれぬ事情で手放す飼い主さんも中にはおられるようで、涙涙のお別れになりました、という書き込みもありました。
色々と切ないことです。ああ。やっぱり絶対犬牧場!!です!!!!


投稿: リンコ | 2010年4月30日 (金) 02時48分

ハリー君良かったですね。

私の友人も虐待されたハスキーを引き取って最期まで面倒をみていました。
元の飼い主がドッグフードを与えず菓子パンなどで育てたお陰で一般のハスキーよりも寿命が短かったのですが、友人宅で溺愛されて穏やかな表情で暮らすことができて良かったと思います。

チョビは最初からリンコさんと出会えて幸せだと思いました。

投稿: Gon | 2010年4月30日 (金) 02時36分

ハリー君のハッピーな日々が続きますように。
里親を待ってるたくさんたくさんの犬、猫達がが安心した毎日を過ごせる事を願ってやみません。
飼い主はこの子達を選べるし自由に出来るけど、この子達は飼い主がいないとご飯も散歩も出来ず、寂しい思いが募るばかりだから・・・。
もしどうしても飼い続けられない事情が発生したら、殺処分や放棄をせずに、出来る中で一番bestな選択をして欲しいですね。

投稿: KIYO | 2010年4月29日 (木) 21時39分

ハリーくんよかったですね(涙)

私も動物(特に犬とうさぎ)大好きなのでペットを捨ててしまう人の気持ちが正直わかりません。いろいろ事情があるんでしょうけど…

カナダにいた時のご近所さんはSPCAからadoptした犬を飼っていました。チョビサイズの黒い巻き毛に白い足のすごくフレンドリーなわんちゃんでした。ジーク元気かな?となつかしくなりました。

でもそんな幸運なワンコばかりじゃないんですよね…悲しい。

投稿: うさぎ | 2010年4月29日 (木) 21時22分

ハリー君!良かったですね。。。
リンコさんはじめコメントしている皆様も心暖かい方ばっかりで優しい気持ちになりました。
子供達が小さかった頃日本の国語の教科書に「ずーっとずっとだいすきだよ」というお話が載っていたのですが、その中で飼い主「ぼく」の犬は最後には亡くなってしまうのですが、「ぼくは、だいじょうぶだよ、だってまいばん
ずーっとずっとだいすきだよっていってあげてたから」(うろおぼえ)っていうくだりはもう涙なくしては読めなかったのを思い出しました。(ノ_-。)

投稿: ばびえ | 2010年4月29日 (木) 10時01分

ほんとに
ほんとに...

良かったですね
(;_;)

投稿: cota | 2010年4月29日 (木) 09時11分

素晴らしいお話です。
リンコさんもブラウンさんもまさに天使ですね。
ハリー君もフィラリアは発病せずに終わる事も多いのでずっと元気で過ごせるといいですね。

コンビニ本部の人は、尻松さんが海外研修とかに行った場合のお世話人で一番優秀で紳士な方だったそうです。
イタリアでは日本人もイタリア人も全員いい加減で、参加者が毎日行方不明になったりで欠ける事無く全員帰国出来たのが奇跡って位ひどかったそうです。
みんなマイラみたいな人ばかりだったんでしょうね。

投稿: 真奈美 | 2010年4月29日 (木) 07時49分

ハリー君、良かったですね♪

ブラウンさんも ありがとうございました!
そして、最後の書き込み?から1年もの間、お世話をしてくださっていた里親さん・ボランティアさんも ありがとうございました☆

投稿: エドのママ | 2010年4月29日 (木) 07時28分

ハリー君良かったですね。
PCの前で泣いてしましました。
(そんな私はIT企業に就職したての22歳の男です)

私は犬は残念ながら飼ったことはないのですが、熱帯魚を飼っています。
(今まさに横で泳いでいます)

指ほどのサイズしかない奴らですが、これがすっごく可愛いんですよ。
熱帯魚ってかなり弱いのでなくなってしまうことも多いという辛さもあるのですが、とっても癒されます。

上記のmieさんも仰る通り、日本でも恐ろしい事件が毎日起きています。
そんな中、彼らをみて自分はしっかりと命を大切にしていきていこうと思います。

駄文失礼いたしました。

投稿: たかし | 2010年4月29日 (木) 07時19分

良かったね~ハリー君!(;_;)
リンコさんを含めホントに優しい人達に恵まれたね。うちの子も去年16歳で天国に行っちゃったけど、本当に本当に辛かったです。
それを覚悟の上で引き取ってくれるなんて、凄い決心ですよね。
飼い主さんもハリー君もハッピーに毎日を過ごせることを祈ってます!!

投稿: JADY | 2010年4月29日 (木) 06時12分

我が家は昔、猫を飼ってました。 それが歳を取り、ボケたみたいになり、最後は足腰が立たなくなって動けなくなっても見取りました。 

本来、飼うイコール命を見取る責任って当然のようにそうだと思いますが、実際はそうじゃなくて……。 
テレビでも、なつかないから、と平然と処分所に持ち込む人を見ました。

だから、そういう話を聞くと、まだまだいい人や素晴らしい人はいるんだなー、とほっとしますね。 

本当に感動です。 


話変わって。 

今回の本にサイキックの話とかありましたが、私は以前の話を読んだ時に、リンコさんのハフダーって、ああ、○○さんだな、って思ってましたよ? 

何か波長を感じた?みたいに。 


だから、今回の本で○○さん、結婚しちゃってるんだー、ってすごく意外でした! 
いずれお互い気が付くんだろうな、と思ってましたから。 


投稿: たかたか | 2010年4月29日 (木) 04時27分

(T-T)(T-T)(T-T)……
良かった…ハリーくん

一度は家族として迎えた命…そうですよね、もう本当に、そうですよね

犬に限らず、幼児虐待とか捨てるとか、そんなニュースが日本でもしょっっっちゅう流れてます
虐待された犬への募金と称して詐欺を働く輩までいますよね
またか…って思う自分が怖いくらいです

皆がリンコさんの様に考えられれば世の中いい感じになるのにな…
私も何か出来る事がしたくて昨年末にチャリティーを企画して色んな事を学びました。
犬牧場、是非!頑張って下さいょっっ!

投稿: mie | 2010年4月29日 (木) 02時12分

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