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2011年3月 7日 (月)

久々に見た80年代ニューヨーク

昨日は久々に懐かしの荒くれニューヨークを見ました。
お友達のタマキちゃんとチエちゃんと三人でランチをした後、用事のあったチエちゃんはダウンタウンへと旅立ちましたが、私とタマキちゃんは3ー40分ほどの空き時間を利用して、そこらをブラブラ→ウィンドーショッピングに移行。
私がずっとずっと前から気になって気になって仕方なかったグラセン前のチョー怪しいお店『K&H』に行ってみました。
グラセンの角、42丁目とレキシントン街の北西角にあるStrawberryは、私のオキニであり御用達である超激安アホ丸出しショップなんですが、その通りを隔てたお向かいに常にそのテナントが入れ替わり立ち代わりして数年間落ち着きのなかった大きな店舗スペースがあるんです。
実は10年ぐらい前はそこはレストランでした。
かなり長い間そこで営業していたレストランが閉店し、しばらく空き屋だったんですが、その後何度もテナントが移り変わりしつつ、常に怪しげなブティック(と呼んでいいのかあれを)だったんです。
さて。そのK&Hに変貌したのはいつ頃の事だったかしら。
よく覚えていないんですが、多分1年未満のことではないかしら。
外から見ると、もうまさしく『うらぶれて』『朽ち果てて』『荒れ果てて』『わびしくて』『寂れまくって』いる様子なんですが、半年に一度も拭いてないんじゃないかと思われるウィンドーにどうでもええわいという態度で並べられたマネキンが来ているお洋服達は、そんなに悪く無さげ……というか、なんとなく高級品感が漂ってくるんです。素材感とかデザインとか。
しかも、その小汚いウィンドーの隙間から中を覗いてみると『Emilio Pucci』とか『missoni』とか『miumiu』とか『PRADA』とかの文字が見える気がしてならなかったんですよ。
で、ちょうど暇だったタマキちゃんを道連れに、思い切ってその荒れ果てたお店に入ってみました。

するとタマキちゃんがいち早く発見したのはsee by chloeのラック。
「あっ。クロエだ!」
そしてその、色とかサイズとかデザインとかジャンルとか、何もかも無視して、やっぱり『どうでもええわ』的態度丸出しでひっかけられたたくさんのラックに並んでいるお洋服達は、多分2シーズンぐらい前の高級ブランド品ばかりでした。
思わずタマキちゃんと『うおおおおおおおおっっ』とコーフンしてしまい、あれもこれもうわーすごいなんじゃこりゃなんじゃこりゃっ、とあちこち駆け回り、何種類かのお洋服や靴も試着したおしてしまいました。

で。
このお店、レストランの時は地下があったんですよ。
その地下がまたレストランだけどお客が一人も入っていなくて、なんか全体的にゴキブリ臭が漂ってる感じだったんですが、ショップになってからもやっぱり当然地下がありました。
「地下にもたくさんあるみたいですよ」
というタマキちゃんの言葉に、おそるおそる地下に降りてみると。
そこがスゴかった。
まさしく私が渡米した当初、ウールワースやコンウェイ、センチュリー21等のやさぐれショップで味わった、あのなんともいえないすてばち感、荒くれ感、やさぐれ感、投げやり感、売り物に対する愛の無さ感が目一杯漂っていたんです。

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↑どうでも良い感漂いまくっているヘンな匂いのする試着室。

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↑この入り口を見た瞬間、試着パワー100%減。

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↑暗い。ダサい。客も店員もいない。

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↑だだ広くて天井のパイプむき出し。

地下に置いてあった商品は、高級ブランド品ではありませんでしたが、まあまあ名前の知れたカジュアルブランドや下着類。
探せば良いものや役に立つ物がありそうでしたけど、それより何よりこれだけ大量の商品が激安で売られているのを見て(高級ブランド品も)、まず思ったのは「一体全体どこからこんなものがこのやさぐれたお店に流れてくるのか?」でした。
そして、特に地下の商品群。
売れるのか?
本当に売れるのか?
いいのかこんなことで?

疑問とちょっと懐かしい気持ちとを抱えてまた一階に戻ると、店員たちがギャハハハハとおしゃべりしながらやる気の無い態度で入荷したばかりの靴を並べ始めていました。
あまり興味がなかったのですが、じーっと見ていると並べられた靴は皆プラダとかMIUMIUとかそんなんばっかり。しかも激安価格からさらに60%オフ→一足40ドル。
ぎいええええええええええええええええええええ。
タマキちゃんとびっくり仰天して投げやりな感じに棚に放置された靴たちをチェックしましたけど、残念無念合うサイズがありませんでした。
お店の人が「毎日色々入ってくるのよ。通りかかったら寄ってみたら?サイズが合えばお買い得だし」って教えてくれました。
いやほんと。おっしゃる通りです。
そう教えてくれたショップで唯一やる気があるっぽくて親切だったこの女性は、ミドルネームが『アナスタシア』。お母さんが『プリンセスのような娘に育ちますように』と名付けてくれたんですって。
なんでこんな話になったかというと、私の名前を訊くので『レイコ』と答えたら「マー!カワイイ名前だわっ。息子が産まれたらその名前をつけたいわっっ」と。
まあ。
褒めてくれたつもりだったようなんで、「ああそう。でも息子さんが日本に行ったらちょっと恨まれるかもね」とは言わずにおきました。

グラセン近くにお越しの際は、是非この砂漠やる気ゼロショップに立ち寄って、掘り出し物があるかどうかトライしてみてくださーい。

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↑オマケ。ランチは『ル・パン』で食べた卵サンド。美味しかったです!

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↑今日のキアヌ。この人もよく『ル・パン』でランチしてますね。


↓ランチの写真見たら、真夜中なのにお腹へりました!
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コメント

初めてコメントしてくれて、以後世話になります、よろしくお願いします^_^

投稿: ミュウミュウ | 2011年4月19日 (火) 22時47分

ここは確かもっと前からあるように思います。
昔トスカ二ーホテルにWがついていたころから入ってはチェックしてましたから。
でもなぜか大きいサイズばっかりなんですよね。

ブランドと言えばブランドなんですがなんかこのブランドってこんなん作ってるんや、という感じの…
何度も入ってあれこれ見てますがまだ一度も買ったことはありません。
いつか買う日が来るのでしょうか…

投稿: NORY | 2011年3月 8日 (火) 06時27分

ここも、また、次の、お店に、なって行くんでしょうね・・・
お店でも何でも、魂のこもっていない、ものはやっぱり駄目だと思うんです。
なかなか理屈や言葉では言いにくいんですけど、『魂のこもっている』っていうのは、なによりも一番重要だと思うんですよね。 それがひとりよがりの思い入れであっても、本気でやっているか、そうでないかって、その瞬間に空気で分かる。 誰もがみんな経験している筈です。
(スミマセン今晩少し酔っ払っているかも知れません・・・)

投稿: ロンドン野郎 | 2011年3月 7日 (月) 11時04分

確かに…地下倉庫っぽいところが、80年代でしょうか…こういうお店だと、店員さんも、やる気なくしちゃいますよねぇ。

投稿: Maggie | 2011年3月 7日 (月) 03時01分

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