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2011年9月23日 (金)

911 First Responder Day

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先日ポールから電話があり「ワールドトレードセンターのメモリアルに行きたいかい?」と訊かれました。
何のメモリアルなのか、どういう行事なのか、何もかも全く不明でしたが(ポールも知らなかった)とりあえず「行く!」と返事しました。こういうスペシャル系の行事には、絶対参加が原則です。それは、ジャーナリストとしてという気持ちでは全くなく(ていうか、私ジャーナリストじゃないし)、ただのミーハー心です。
メモリアルは2時45分からだから、2時半にセンチュリー21(知る人ぞ知る激安デパート)の前で待ち合わせね、ということで、久しぶりにかつて学校帰りに通った(いや。その後も百億回ぐらい行ったけど)センチュリー21の前に行きました。

最寄りの地下鉄駅から地上に出た瞬間、目に入ったのは建設中のフリーダムタワー。

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↑それなりに高いけど、WTCと比べると、あんまり高く思えないような……。

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↑これがチケット。

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↑エントランスはこっち、のサイン。エントランスがなんかミョーに遠かった。

普段は電話で予約しなければ入れない911メモリアル広場。しかも予約は一週間先までしか受け付けず、オンラインの予約は常に満杯です。
そして、この日は FDNYのためのスペシャルデー。
First Responder Day、つまり9−11−2001に緊急コールが入った時、最初に出動した人達(ファイアマンやポリス達)が特別に入場できる日だったわけです。
そんなありがたーい特別チケットをくださったポール様(マッカートニーじゃないけど)。ありがとうありがとう。

ぐるぐると遠回りをさせられ、やっとたどり着いた建物に入ると、そこには金属探知機が。まるで空港並みの厳重な警備です。
ぱ上着やネックレスや腕時計や携帯、ありとあらゆる金属系を身ぐるみはがされ、もしかしてぱんつまで脱がされるかと思うほど厳重でした。挙げ句の果てに、なんかしらんけど探知機にアホ丸出しでひっかかった私。
体中を居酒屋の巨大なしゃもじみたいな物でなで回されました。

巨大しゃもじからやっと解放され、またもや屋外に出てウエストサイドハイウェイの横の通路を通ってメモリアル広場に向かいました。
その途上、私のかつての通学路だった歩道橋が頭上に。

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↑無惨にも途中でブチっと分断されています。

こうして昔懐かしいエリアを実際に歩くと、かつて毎日通っていた道や橋、建物の外観や中の様子を意外に明確に思い出せないものだなあ、と実感しました。この橋なんて、本当に毎日通って帰宅していたのに、絨毯の赤い色やそこですれ違ったビジネスマンたちやビジネスウーマン達の様子ははっきり思い出せても、WTCのどの部分と繋がっていてどんな風だったのか、この時はあまり鮮明に思い出せませんでした。
今もう一度振り返ってみると、だんだんとはっきり思い出せてきましたけど、多分目の前の風景があまりに違ってしまっていたので、昔の様子が思い出しにくかったのかもしれません。

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↑工事現場みたいな通路から、一歩広場に入るとこんなに美しく広々とした風景が広がります。

この瞬間、わーっとWTC前の広場の様子が脳裏に蘇ってきました。

見上げても見上げても首が痛くなるぐらい見上げてもてっぺんが見えなかったWTCが、ドドーンと目の前にそびえたっていたあの広場と、その下を忙しそうに早足で歩いて行き交うたくさんのニューヨーカー達。
一瞬、目の前に広がっているこの広場のほうが夢で、私は今20年前のあの場所に立って、おかしな夢を見ているんじゃないかしら。
と思えるぐらい、あの雑踏と忙しげだけれど誇らしげなワールドトレードセンターの空気が、本当に本当に鮮やかに脳裏に蘇ってきました。

あんなにすごかったのに。
あんなに怖いぐらい高くて誇らしくて立派だったワールドトレードセンター。
本当にもう無いんだ。
10年もたって、やっとこの平和でまるで聖地のように静謐な場所に足を踏み入れ、ほっとする気持ちと、とても悲しい気持ちがいっぺんに押し寄せてきました。

本当は、一体何人の人達がまだこの下に眠っているのか。
ポールの同僚は、全員髪の毛一本見つけられなかったというし、あんなにたくさんのオフィスがあって、大勢の人達が働いていて、コピーマシンもPCも、イスも机も何もかも、きっときっとたくさんあっただろうに、大きなかけらは何一つ見つからなかったというグラウンドゼロ。
2011年9月17日に目の前で見た、煙と燃え残る焰と埃と、怒りといらだちと憎しみに満ちた静けさが漂っていたグラウンドゼロを思うと、大きな空が頭上に広がって、静かな哀しみと諦めと愛と安らぎに満ちた、こんなに美しい広場に生まれ変わったなんて、本当に信じられません。

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↓写真もたくさん撮ったし、美しくて悲しいお話もたくさんききました。ので、明日に続く。
twitter/reikotakeuchi
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ニューヨーク」カテゴリの記事

コメント

そのような式典もあって然るべきでしょうね…何人の方が殉職なさったことか…?今後ニューヨークを訪れたら、まず最初にグラウンドゼロに行かなくてはと決めています。

投稿: Maggie | 2011年9月23日 (金) 03時41分

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