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2011年12月28日 (水)

ウルグアイクルーズ

『チョビを求めて三千里』の私の旅もそろそろ終盤にさしかかり、昨日いろんな意味で衝撃的だったウルグアイの旅を終え、ブエノスアイレスに戻ってきました。
そして、久々の文化的都会的環境に、これまたいろんな意味で衝撃を受けました。
ウルグアイののんびりのどかな雰囲気に慣れてしまっていたせいか、旅の初日にブエノスアイレスに降り立ち感じた「こんなにのどかな首都があって良いものか」という感想はどこへやら。
ああ。都会だ。文化だ。車だ。ラッシュアワーだ。
とひたすら感動しました。

実はウルグアイでの最後の夜に、恐ろしいニュース番組を見てしまい、「都会って怖い……」というイメージが焼き付いてしまったんです。いえ。都会というより『ブエノスアイレスが……』という感じです。
その番組は、ブエノスアイレスで起こった交通事故と強盗やひったくりなどの犯罪を特集したもので、ラテン系のお国の番組でありがちなことなのですが、そりゃもう身の毛もよだつような映像が次から次へと繰り出され、見ているだけでチビりそうになりました(そんなものをなぜ見る?)。

とにかくブエノスアイレスのタクシーは、運転がおそろしく乱暴です。
ニューヨークのタクシーも乱暴で恐ろしいんですが、ブエノスアイレスのタクシーは運転が超上手で、それ故に隣の車との間が1ミリでもあいていると、そこにガーっと突っ込んですり抜けてゆきます。
通行人が道路を横断していても、隙間があれば停まらず走り抜けるし、赤信号になってもタイミングが良ければそのまま突っ込みます。
タクシーに乗っている時も恐ろしけりゃ、通行人の立場から見てもそりゃもう恐ろしい。
危ないなあ、と思っていたんですが、番組を見てその感想がさらに強まりました。

普通に歩道を歩いているご婦人の背後からウルトラ猛スピードの車がつっこんできて、彼女をはね飛ばして去って行ったり、普通のスピードで走っているバイクに、赤信号を無視して交差点に突っ込んで来た車が激突し、はね飛ばされたバイクの男性が後続の大型トレーラーに踏みつぶされる。人がはねられる飛ばされるふみつぶされるぶっとばされるグルグルと宙を舞う。そんな映像が次から次へと……。
ああ恐ろしい。
そんな事情で(?)ウルグアイからの船を降りた時、私は巣から落ちたスズメのヒナのような気分だったんです(おい)。

んが。

ウルグアイ滞在中は全く様子が違っていました。
ウルグアイののんびり度は、想像の域を超えています。
その代表例が、ウルグアイの皆さんの、とても不思議でかわいらしいレジャーの一つ。
『クルージング』。

いえ。
豪華客船やヨットに乗るような『クルージング』ではありません。
自家用車、それも1950年代?と思うような素敵なクラシックカー(スクラップ寸前ぽいのもあり)で町のメインストリートを流すんです。
時速10kmで。

しかもそのメインストリートというのがとっても短くてですね、たとえ時速10kmで走っても、ものの30分で端から端まで終わってしまう有様です。
ただ、川沿いの高速道路(制限時速45km。平均時速10km)から見る景色は本当に素晴らしく、お昼間は遠くに微かに見えるブエノスアイレスのビル群が、夕方以降は素晴らしい夕焼けと日の入りが見え、時速10kmで走りたくなる気持ちもよくわかります。
高速道路が終了すると町中に入るんですが、その町中の道も延々クルージングの車列が続きます。車列です。マジで、イギリス王室のパレードか米国大統領の国連入りかというぐらいの長い車列がノロノロノロノロノロノロノロノロ。
車の中を覗いてみると、若いカップルだったり、小さな子供連れの大家族だったり、はたまた運転席にお父さん、助手席に奥さん、バックシートにおばあちゃん。なんて微笑ましい光景ばかりです。
家族全員で車に乗り込み、「さあ。今日も夕日を見に行こうか」なんて出かけるんですかね。

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↑あまりうまく撮れませんでしたが、川沿いの広場でグルグル回っているクルージング族。

Dsc09040
↑ワンコ連れの車もグルグル。

Dsc09043
↑市バスもグルグル(しかも行き先電光掲示板に『メリークリスマス』って出てるし)。

Dsc09044
↑でもほら。こんなに夕日がキレイ。

Dsc09035
↑これでなんと夜9時頃です。

Dsc09038
↑ワンコも浜辺で夕日見物。

そして、時速15kmが平均速度のウルグアイだからこそ実現可能となった、今回のハイライト。

Img_8695
↑ウルグアイでのマイカー。モーペッドちゃん!

Img_8698
↑借りてください!ウェブのURLとか、宣伝文句だらけのマイカー。

これを借りまして町中をガーーーーーーーーーーと走り抜けました。
いやー。楽しかった!
小さな町なので、これがあれば一日でほぼ全て見て回れます。
もともとゴーカートスピード狂の私。
さすがにウルグアイでは自粛して、皆さんのスピードに合わせてノロノロ運転にしましたけれど、小回りがきいて結構走らせることもできるマイカーちゃん。めっちゃくちゃ楽しめました!これは絶対おすすめです。
ただ、アジア人の女がこんなものを一人で乗り回していたもんだから(しかも道に迷って同じところを百回ぐらいグルグル回った)、しまいにゃカフェの前でおしゃべりしていたおばさん二人組や、バイクでたむろっていた若者たちに「オーラー!」と、何度も何度も指差され、手を振られて笑われました。
このモーペッドちゃんは、家族やお友達4人ぐらいで乗り回すのが普通の姿らしく、レンタル屋のおじさんにも「アンタ一人で乗るんかい?」と何度も何度も念を押されました。
しかも、一応ガソリンで走り、シフトチェンジも必要な車なので、ウルグアイではこれが必要と教えられたインターアメリカンドライバーズライセンスというものを提出したのに、「これなに?え?運転免許証?ええ?こんなもの見た事ないなあ」と言われ、仕方が無いのでアメリカの免許証を出したら「ああこれこれ。これでいいんだよこれで」と言われる始末です。せっかく15ドルもはたいで取得した国際免許証なのに。

難点は、これを乗り回していると野良ワンコたちをつけまわせないということでした。
いっそ見かけた野良ワンコ全員のせて、さらって帰ろうかとまで思いました。結構マジで。
だって、どの子もみんな、近寄っていくと、耳を寝かせておシッポをぶんぶん振って、頭を出してなぜてもらうのを待っているような、可愛くて素直で優しくていい子ばかりなんですもの。

Img_8730
↑ズン。それはやめておきなさい。

↓野良ワンコじゃなくて、町ワンコかな。
twitter/reikotakeuchi
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コメント

ジョージ・ルーカスがアメリカの伝統?と呼んでいたクルージングは映画『アメリカングラフィティ』の世界でしたが、南米ウルグアイにもあったんですねぇ(ちょっと違うかな・・・)。
今回の旅を通してリンコさんが少しだけ元気を取り戻してくれたみたいで本当に良かったです。 きっとチョビ嬢様もそう思っているはず。

で、カピバラちゃんの写真は?(しつこい)

投稿: ロンドン野郎 | 2011年12月29日 (木) 04時17分

今回の旅では刺激と癒しで満たされた日々だったようですね。月命日をウルグアイで過ごされたのはとてもラッキーでハッピーだったのではないでしょうか。従来の好奇心も満たされたようですし、良かった良かった。読んでる私もほんわか気分です。
もう少し、非日常を楽しんでお過ごしくださいね。

投稿: KIYO | 2011年12月29日 (木) 01時31分

ブエノスアイレスの交通事情、わかる気がします…運転が上手なんだか荒いんだか(笑)わからないようなドライバー。都会にはいるもんですよね…車でのクルージング?のんびりしてます。やっぱり…

投稿: Maggie | 2011年12月28日 (水) 20時12分

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