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2012年9月11日 (火)

9-11のちょっとした思い出

また巡ってきました9月11日。
早11年目です。
毎年毎年同じ事ばかり書いていますが、この11年間で多分この日が雨だったり曇りだった日は1度か2度だけだったのではないでしょうか。
今日も目が痛いほどの青空でした。

ポール(マッカートニーじゃないほう)は早朝からのミサに出席したあと、自転車でビーチに行くんだ、と張り切っていました。ミサの後にビーチねえ……、と思いましたけど、廃車になるほどの大事故に遭遇した後(自分の車がですよ)、自転車でビーチに行ったような男ですから、まあこんなもんですかね。
そして私ですが、今日も仕事の合間にクローゼット整理です。
そして、なんかスゴい物を発見しちゃったんですよね、クローゼットの大量の衣類の中から。
クリーニング屋さんから戻って来て、ハンガーに吊るされてビニールをかぶったまま、長年、私の引っ越しとともに移動し続けて来たブラウスちゃんです。
今回の整理整頓ブームで、このお気に入りだったはずだけどその割に長年袖を通さないままぶらさがり続けたブラウスを手に取ってチェックしてみたんです。
キープするべきか処分するべきか、って。

クリーニング屋さんがつけた値札っていうかタグっていうか、つまり持ち主の姓名と預かった日時とクリーニングの仕上がり予定日を書いた紙がくっついていたんですが、はてこれは一体いつクリーニングに出したんだっけか?とじいいいいいっと見てみたら、なんと日時が
『9-11-2001 3:34PM』
ええ???
と改めてまじまじと見たんですが、やっぱり私がクリーニング屋さんにブラウスを預けた日時は2011年9月11日午後3時34分。
……てああた。
そりゃなんていうか、あの日じゃないんですかモロ?

思わず宙を見てじーーーーーっと考えてしまいました。
いやー……そんなアホな……。
だって、だってあの日は確か午前中はなんだかコワくてボーっとして部屋にこもっていたけれど、午後近くなってチョビのお散歩で地下駐車場から外に出たはず。
そして、地下駐車場のシャッターはぴったりと閉ざされていて、私たちが出て行くと駐車場のおじさんが黙ってシャッターを開けてくれたのも憶えています。
ガラガラガラと音を立ててあがって行くシャッターの下をくぐり外に出ると、真っ青な雲一つない綺麗な空がぱーっと目の前に広がり、さわやかで心地よい空気が胸一杯に広がったのに、気分は暗く沈んだまま。
そんな気配を感じとったのか、チョビもはしゃいだり走ったりせず、だまってホトホトと私の横を歩いていました。
2番街に出ると通りには車は一台もおらず、ダウンタウンから徒歩で帰路をたどっている人たちが大勢、本当に大勢、一人も一言も言葉を発する事無く、ただ黙々と歩いていました。
さらに5番街まで歩くと、ここも通りには車は一台もいません。
異様な雰囲気に包まれたマンハッタンをボーっとしながらチョビと歩き回り、やがてまた家の前の通りにたどり着いた頃、ダウンタウンから粉っぽい風が流れて来て、私もチョビもへっくしょん!とくしゃみを連発。
慌ててまた地下駐車場からアパートに戻りました。

そうか。
そういえばあの日、地下にあるクリーニング屋さんは7時から開店だから、あの事件が会った時は既に営業中だったのかも。そして、なんか頭がボーっとしていた私は、『ああ開いてるなあ』なんて思って、クリーニングに出そうと思っていたブラウスを持って地下に降りて行ったのかも。
そのあたりのくだりは全く記憶にありません。
変なことしちゃったなあ、としばしそのクリーニングチケットを眺め、あの日のことをまた違った思い出からたどってしまいました。
もちろんそのことをポール(マッカートニーじゃないほう)に伝えたら、
「ひーヒドいレイコ!愛国心のかけらもないな君は!」といじめられました。
いや。
愛国心て言うけどああた。
わたしゃ一応日本人なんですけどね。

でもま、私もクリーニングチケットを見て、「うっそー。。。まさかそんなことするか?よりによってあの日に?」って半信半疑でしたけどね。

今日はチョビの分はもちろんですが、9−11のためにも、たくさんお線香を焚いてみました。
チョビはまた「ブッシャーン!!」と盛大にくしゃみをして、チョー迷惑そうな目つきでにらんでるかもしれませんねえ。
でもね。セっちゃんが教えてくれたんですよ。
「お線香の煙は、すーっとまっすぐに上に向かって行くでしょ。
それは、上に居る大切な人にまっすぐに届くように、っていうことなのよ」
って。
だからたくさんのまっすぐな煙が、たくさんの人たちに届きますように。
また寝る前にもたくさんお線香をあげようと思っています。


↓ていうか。10年以上クリーニングのままの洋服を置いとくな。
twitter/reikotakeuchi
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ニューヨーク」カテゴリの記事

コメント

あの時のロンドン野郎が何をしていたのか、何を考えていたのか思うと、やっぱり時間が経った事を実感します。 たぶん誰もがあの日は普通じゃ無かったんすね。 ロンドン野郎自身も含めて・・・

投稿: ロンドン野郎 | 2012年9月12日 (水) 09時32分

なんだか凄いです。
あんな事があったのに、それにもしかしたら更に酷い事がNYで起きて、生きるか死ぬかの状況になるかもしれない時に、お店開いてるクリーニング屋さんも、ブラウスをクリーニングに出したリンコさんも。(^^;)きっとお二方とも相当動転されてたんでしょうね。
あの事件に関しては思う事はたくさんありますが、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

投稿: meg | 2012年9月12日 (水) 08時17分

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