« 屋台の私有地 | トップページ | 突然ですがこちらでも嵐速報 »

2012年9月22日 (土)

ヘンな家具屋

このところ、あまりに忙しくてついつい更新をサボってしまっていました。

あそうそう。本日のトピックを書く前にお知らせです。
どうやらココセレブが中止となるようですね。
ブログは継続されるということで、こちらのブログが消えてなくなるわけではなさそうですが、これを機会にメインブログは『チョビふうみ』のほう、と位置づけをしてしまおうかと思っています。
まあ、メインもへったくれも、かなり気ままにあっちこっち行ったり来たりして更新していますので、何が変わるわけでもないんですけどね。
アメブロ(『チョビふうみ』)は、コメントをしていただくためにはID登録をしていただかなければならないので、ちょっと読んでくださる皆さんにはご迷惑とお手数をおかけしてしまいますが、これを機会に是非あちらも登録してコメントどしゃどしゃくださいね。

ということで業務報告は以上です。

でですね。
一昨日起こった妙な出来事です。

ブルックリンのお家に移る時にかねてから憧れだった天蓋付きベッドフレームを購入したんですが、コレがなかなかに巨大で、新しいアパートのベッドルームには、入ることは入るんですがどうも圧迫感があるなと気づきました。
色々考えたあげく、天蓋付きベッドは諦めてちょっとアンティーク風のヘッドボードを新調することに決めました。
これまたかねてからの憧れだったんです。
ヘッドボード付きのベッド。

ネットショップを色々と探し、ようやく好みのアンティーク風ヘッドボードを見つけたので早速注文しました。
注文した先は、ニュージャージーの小さな家具屋さんです。
いえ。家具屋さんというよりは、多分個人で趣味と実益をかねて経営しているネットショップという感じでしょうか。
ヘッドボードを注文して購入、支払いはとってもスムーズに行きました。
デリバリーも30ドルで行ってくれるというので、引っ越し前に届けてくれるように頼んでおいたんですが、その後またこの家具屋さんのリストに、ヘッドボードとお揃いぽいなかなかカワイイ鏡を発見したのでお値段を訊いてみました。
返事は『鏡は100ドル。配達料はヘッドボードと一緒に配達するので無料です』
との返事でしたが、100ドルはちょっと高いなと思ったので注文しませんでした。
2−3日後、家具屋さんからメールで「鏡はいらないの?他の人から問い合わせが来てるんだけど」と言われました。
このメール、実はヘッドボードを購入しようかどうしようか考えている時にも、同じような内容で送られて来たんです。「ヘッドボードに問い合わせが来たんだけど、予約しますか?」って。
まあこれもお商売の一つの手法かね、と思って「いや。よく考えたら鏡はもう持ってるし、どちらかというと収納家具のほうが欲しいから鏡はいりません」と返事をしました。
すると「収納家具なら、素敵なナイトテーブルはどうですか?良い物を見つけたらお知らせしますよ」とメールが来ました。
「んじゃまあ配達日までに何か見つかったら教えてね。写真とサイズを送ってもらえたら購入するかどうかお知らせしますから」と返事をしておきました。
それから約1週間。何の音沙汰も無しです。

引っ越し前々日になって「ところでどうなってる?引っ越しは明後日なんだけど、予定通り配達してもらえるのかしら?」と問い合わせると
「あなたの気に入りそうなナイトテーブルは見つかりませんでした」と返事がありました。
そんじゃ、予定通りヘッドボードだけ配達してね。と返事をしたんですが、結局配達前日(=お引っ越し翌日)に携帯にテキストメッセージが入り、「夜9時頃配達に行きます」と言われました。
いやそんなああた。
行きますって言うけど、こっちの都合は訊かなくていいわけ?
ていうか、大体家具を夜9時に配達ってどうよ?
新しいアパートの貨物エレベーターは夕方5時にはクローズしてしまうし、そんな時間にドスバタ大きな家具を持って来られても、なんかもうほんと、困ります。
何度もやりとりをした後、結局「木曜日の午後に配達します」と連絡がありました。ところがその前日になっても何の連絡もありません。一体何時頃来るつもりなんだろう?と思ってはいたんですが、とにかく部屋の片付けも仕事もたまりにたまってもうめちゃくちゃな毎日なので、こちらから電話やメールをする暇もなく、ばったりと寝床に入ってしまいました。

翌朝9時過ぎ。
突然テキストメッセージが入り「今そちらに向かってます」。

……ていうか!
勝手に決めるな!
午後って言ったくせに、なんじゃそりゃっ!
それに、配達は事前に連絡して、お互いの都合を合わせてするもんじゃないのか?

きっとものすごーくアバウトな感じのおじさんなんだ。
もしかして、木こりみたいなモッサーとした気の利かない職人タイプのおじさんなのか?
しかしプロとしてこういうやり方は無いんじゃないかね?
色々と考えたよぎりますが、まあこのあたりまではちょっとした違和感程度です。

そうこうしているうちにフンフンが色々と修理しにきてくれたので、午前中はあっという間に終了。ふと気づくとお昼をすぎていました。
ニュージャージーからマンハッタンに車で来るには午前中のラッシュアワーは鬼門です。
きっと家具屋のおじさんも、トンネルか端で渋滞に巻き込まれ、その後マンハッタンの渋滞に巻き込まれているんだろうなあ。
結局午後になっちゃうじゃん、と思っていたら、ようやく電話がなりました。

「ハーイ!今あなたの家から2マイルほど手前まで来ているのよ。もうちょっと待ってね」

……て。女の人じゃん!家具屋さん、女の人だったの?それとも奥さんかガールフレンドを連れて来ているのか??
超デカ声だったので、横にいたフンフンにもまる聞こえ。
「なんか、若そうな女の人だったね」とフンフンもびっくりしていました。

2マイル先から我が家に到着するまで、それからまたなぜか30分もかかり、家具屋さんが到着したのは午後1時頃。
ドアチャイムがガッチョーン(ホントにこんな音)と鳴ったので扉を開けると、まず部屋に入って来たのはギャーギャー泣きわめいているガキお子様。
私のヒザあたりの場所でギャーギャー泣きわめいているドうるさいガキ子供をじっと見て、

「何歳ぐらいなんだろう?
いやいやいや。じゃなくて、誰だコレは?」

と思っていると、次に入って来たのがデカ声の女の人(=家具屋)。
そしてその後ろにドアマン。

は?この若い金髪の女性が家具屋さん?クマっぽいおじさんじゃなくて?

色々と混乱してボーっとしている間に、ヘッドボードだけじゃなく、なぜか鏡とドデカいナイトテーブルまでが、どしゃどしゃどしゃーっと運び込まれてきました。

「ちょ。ちょっとあの。これ、私のじゃないんですけど」

「いや。昨日見つけたのよ。あなたのために」

み、見つけた、て。。。あなたのために、て……。

「これならあなたのヘッドボードとぴったりよ」

いや。ていうか。色が同じなだけじゃん。
いやいや、ていうかていうか。そういう問題じゃなくて、私、注文してませんけど……。

「鏡とナイトテーブル二つで100ドルにしておくから、小切手で払う?それとも後から請求書送ろうか?どっちでもあなたのいい方でいいわよ」

ものすごい勢いに圧されたのと、重たいヘッドボードやテーブルを運び込んできたドアマンに悪いと思ったのと、足下でギャーギャードうるさいガキお子様を早く連れ去ってほしいのと、実は何が何やらわからんこういう急襲にすごく弱い私は、
「あ。あのじゃあ、えとえとえと、後で請求書を……」
とつい言ってしまい、

「オッケー。じゃあバーイ!」

家具屋、嵐のように去って行きました。
注文もしていない家具を二個も無理矢理持って来て無理矢理押し付けて。

ギャーギャー泣きわめくガキを置いて行かなかっただけマシだったか……。と思いつつも、まだ何が何やらわけもわからずフンフンに
「……なんか、なんか、よくわからんのだけどあの人……」

「何が?」

「いや。だって私これ、注文してないし。ていうか、このナイトスタンドなんて、前もって写真を見てもいないし……」

「ふーん」

無関係のフンフンは無関心。ていうか、何が配達されて何がどうなっているのか、ロクに見もせず『あとでヘッドボード取り付けてやるよ』と言って、また修理作業に戻りました。

その夜、電話をかけてきたポール(マッカートニーじゃないほう)に事の次第を報告したところ、ポールさん、なぜか突然のド激怒!大噴火です。

「なんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっじゃそりゃっっっっっっっっっっっっっっっっt!!!ふざけるなっっっっ!まさかまさかまさかレイコ、お金を払ってないだろうな!そのビッチに!!!!」

いや払ってないけど、それよかビッチってああた。そういう言葉遣いはよろしくないんじゃないですか?

「そういう問題じゃないだろっっっっっ!キミは……。キミはキミはキミは一体全体何をやってるんだっっ!そんなわけのわからん連中に無駄な物を押し付けられて無駄遣いするなんて、信じられない!!!返品しなさいっっっっっっ!!!!」

う、うーん……。なんかでも、もう受け取っちゃったし……。持って来てくれたドアマンに悪いし……。

「ドアマンなんてどうでもいいじゃないかっ。彼は今頃もうベッドの中でそんなアホ丸出しの家具を運んだ事なんて、とっくの昔に忘れてるに決まってるじゃないかっ!注文したの?その鏡とナイトテーブルを、君は注文したの!!?」

いえ、してません。全然。

「じゃあなんでそんなものを受け取るんだっっっっっっ!!!ああああああーあーあーあーあーあーーあーもーもーもーーーーーー信じられんっっっっ!返せっったたきかえせっっっっ!!!」

まるで火を噴く怪獣さながらです。
でもですね。マッカートニーじゃないほうの人の言う通りなんです。
まさに生き馬の目を抜くようなこの都会ニューヨークで、ボーっとしているとそういう輩にボられるんだということを、火を噴きながら教えてくれているんですよ。マッカートニーじゃない人は。
それは解ってるんですが、しかしなんで私がそんなわめかれにゃならんのか?という理不尽な気持ちにもなります。
ので、言ってみました。

「そんなこと私に怒鳴らないで、家具屋に言ってよ……」

果たせるかな、普段は言いたい放題言うくせに、全く発言の責任を取ろうとしないマッカートニーじゃない人が、なんと珍しく言いました。

「わかった!僕が電話してやる!それからメールもしてやる!絶対払うんじゃないよレイコ!」

ということで、激怒の勢いでマッカートニーじゃない人は家具屋にメールをしてくれました。

「僕の妻が注文してもいない家具をあなたに押し付けられたようだが、いりませんから取りに来てください」

『僕の妻』という大嘘はともかく、簡単明瞭、有無を言わせぬ内容はさすが男性です。
私だったらクドクドクドクドクドクド書いていたと思います。

そして、速攻で返信が来ました。
ながーーーーーーーーーーーい、クドーーーーーーーーーーーーーーーーい、恨みがましいいいいいーーーーーーーーーーーーーーーいメールです。
簡単に説明すると、『私はあなたの引っ越しをお祝いしてあげてこんなに親切にしてあげたのに、そんな風に言われてとても心が傷ついた。あなただって私の家具を素敵だって言っていたくせに、今更そんな事を言うなんて信じられない。私はあなたのために5時間もかけてマンハッタンまで配達をして、ガソリン代と通行料金に60ドルも支払ったのに。あなたがお金を支払わないというなら、私が親切のお返しに大損をさせられたということになるだけですね。またあなたの家に家具を取りに戻って私の小さな大切な息子を危険にさらすのは嫌です』

……は……?

全体的に、……は……?

お客から注文もされていない家具を勝手に持って来て無理矢理置いて行って、60ドルかかっただの親切にしてあげただのそのお返しに大損させられただの、挙げ句の果てにあのドうるさいガキを危険にさらすのは嫌ですって……ああた……。どういう案配でそんな話になるのか?
早速マッカートニーじゃない人は、

「ふーん」

と言って、またメールを出してくれました。

『勝手に押し付けられた家具にお金は払いませんので、あなたが取りに来ないのならチャリティーに寄付します』

「これで終了。
後は彼女からメールがきても見るんじゃないよ。嫌な気分にさせられるだけだから」

と言われました。

あーコワかった。
マジでコワかった。
全体的に、家具屋もコワかったしポールの大噴火もコワかったし、メールのやりとりも見ているだけでチョーコワかった。
しかしなんですねえ。
こんなこと、日本で起こりえるんでしょうか?
私の記憶では、日本のカスタマーサービスは世界一。こんなアホな話あり得ないと思うんですが、ああでもネットショップやネットオークションでは、色々問題も起こってるんですかね?
それにしても今回のケースは、その場でぱっと「いや。注文していないものは受け取れませんから持って帰ってください」って言えなかった自分にもかなり自己嫌悪でした。
結構色んな場面でブチ切れしまくるくせに、こういう急襲には本当に弱いです。再確認いたしました。

あれ?あれ?おかしいな?なんか変だな?

と思ってるうちに、あれよあれよと強い押しにやられてしまうこの癖、なんとかせんと。
あーあ。
チョビがいてくれたらなあ。
ホントの話、チョビが居た頃はなんだかそういう事からも色々と守られていたように思います。面倒な事を抱えてやってくる人もいましたけど、チョビがいる私の部屋の中ではそういうものが留まらない感じでした。チョビの存在で、悪い気を持ち込んだ人も和んでしまうような、私の周りから悪い人を追いやっていたような、そんな感じです。
うえーん。チョビー。戻って来てよー。
(そんな無茶な……)

↓キレ所が今一つ不明な女、リンコ。
twitter/reikotakeuchi
人気ブログランキングへ

|

« 屋台の私有地 | トップページ | 突然ですがこちらでも嵐速報 »

ニューヨーク」カテゴリの記事

コメント

続きが知りたいです。アップしていただけないでしょうか?

投稿: おっさん | 2012年10月 5日 (金) 20時06分

流石に日本だったらリフォーム詐欺並みに悪質な話ですよ。 にしてもモノを置いてかれちゃったら本当にやっかいですね。 取りに来てもまたその連中と顔を合わせなければならないし。 まさに何でもありのニューヨーク。 油断できません。

ココログ(ココセレブ?)残念です。 本当の事を言うとココログの方がコメント書き易くて良かったんですけどね。

投稿: ロンドン野郎 | 2012年9月23日 (日) 10時46分

あの、ネットでこのお店のクチコミを投稿するサイトとかないんでしょうか?ポールさんみたいにスパッと文句は言えなくても、そこに書き込んでみるのはどうでしょう?
NYで暮らすって、一時たりとも気がぬけませんね。(^^;)今回はポールさんが対処してくれて本当良かったですね~。

投稿: meg | 2012年9月23日 (日) 03時25分

ポールさん頼もしい。「これで終了。以下略」なんて素敵です~。助かりますよねぇ。ちょびっと怖い気もするけど。ホントの夫でも妻に激怒して終わり。後は面倒だから知らんぷり、が結構多いとか・・・(どうなんだろ??)

投稿: KIYO | 2012年9月23日 (日) 00時53分

毎回こういう輩に悩まされるんですから、ビシッと「持って帰れ!ボケ!」と言うべきでしたね~
きっと勝手に持って来た分も上乗せした請求書よこすんじゃないでしょうか。
そうして百万回やり取りした揚句、請求書通り支払っちゃったりして・・・

その場にポールさんがいたら突っ返してくれたのかしら・・・

投稿: みさ | 2012年9月23日 (日) 00時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 屋台の私有地 | トップページ | 突然ですがこちらでも嵐速報 »