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先日リン母から電話がありました。
(先日、とか言わなくてもしょっちゅうかかってくるんですけどね)
そして開口一番こう言いました。
「あのほら。お母さんの赤い手帳あるでしょ?」
「赤い手帳?」意味不明です。
「ほら。あんたに無理矢理買わされた赤い手帳」
無理矢理買わされた赤い手帳無理矢理買わされた赤い手帳無理矢理買わされた赤い手帳………。
あっ!もしかして電子辞書のこと?
「赤い電子手帳よっ」
いったん『手帳』という言葉を使ったからには、別の言葉に置き換えるのは絶対嫌らしいリン母。
「はいはい。赤い電子手帳ね。うんそれで?」
「説明書がどこ探しても無いのよ。あんた知らない?」
し、知りませんが…。
「なんで知らんのっ?」
なんでって。なんでって言われても。
「あんたが無理矢理買わせたんじゃないのっ」
あいやそう、うん、いや、でもね…。
「あんたが箱開けたでしょっ」
あーうーんいやーそうーだったかなー…。
「お母さん覚えてるわよっ。あんたが箱開けてなんかゴソゴソやってたじゃないのっ」
うー…でもー。もう何ヶ月も前のことだし…。
「説明書が無いのよ。どうしたらいいかしら」
「でも、今まで普通に使ってたんでしょ?どうしてまた突然説明書が…」
「電池が無くなったのよ。電池入れ替えのやり方がわからないから説明書を見ようと思ったら、どっこにもないのよ」
「あーなるほど。でもパパっとやったら大丈夫なんじゃないかなあ??」
「そんなもんダメよ。全部消えるわ」
「全部って?何かインフォメーション入力したの?」
「そうじゃなくて、広辞苑とか和英辞典とか、ああいうの全部消えると思うわ」
き、消えないんじゃないのそれはっ?
「そんなもん、絶対消えるわ」
いやー…それは、消えないんじゃないか、なあ…。
「消えるわよっ絶対っ」
はははいっわかりました消えます消えます消えますっ。
電池入れ替えでそういう物が全部消えるとしたら、電池が切れた時点で既に全部消えてしまってもおかしくないのでは?と思いましたけど、そんなことコワくて言えません。
「だから困るのよ説明書がないとっ」
困るのよっっ、と大いばりで怒ってるリン母ですが、恥をしのんで言いますがリンコ実家は私がいなくなるとまるでブタ小屋同然になります。どこをどうしたらここまで散らかるのか?と、毎回帰省するたびに我と我が目を疑うぐらい、ものすごい有様になってるんです。
あんな室内、何か無くなって50年後にミイラになってでてきてもびっくりせんわ。説明書なんか無くなって当たり前じゃ。
という心の声はおくびにも出さず(だってコワイ)、ガンコなリン母相手に無駄と知りつつ代替案を提案してみました。
「電気屋さんに持って行って電池入れ替えてもらったら?」
「そんなもんあかんわ」
はっ?そんなもんって?あかんって?
「説明書がないのよとにかく」
いやそれはもうはい。よくわかりました。
だから電気屋に持って行って電池入れ替えをしてもらえばそれですむんじゃ…。
「そんなことしてもダメよ。やっぱりああいうものは不便ね。普通の辞書のほうがいいわ」
で、でも、広辞苑とか和英とか英和とかイミダスとか、ものすっごく沢山の情報が、あの小さい機械に全部入ってて、あれ一つで全部すむんだから、やっぱり電子辞書って便利なんじゃ…。それにどうして電気屋がダメ?
「載ってない単語のほうが多いのよ。全然ダメだわあんなもん」
多分リン母の引き方が悪いんじゃないかと思いましたが、恐ろしくてそんなこと絶対言えません。
小1時間に及ぶ会話の中で、リン母はそれでもずっと「説明書がなくて困ってる。どこにあるか知らんか」を繰り返し繰り返し言い続けました。
そこまで困るなら、なぜ素直に電気屋に持って行かんのか?
第一そんなに『使えない』と思うなら、なぜ電池切れだからといってそこまで困るのか?
謎です。
全てが謎です。
多分一生理解不能です。

↑コレは私の電子辞書。電池が切れたらどうしよう…。
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