そうそうそうでした。
うっかりしていました。
リン母から命令された『国際運転免許』とヘアードライヤーの関係でした。
リン母にバレたら…と思うと、こんなこと書くのは心底恐ろしいんですが、はっきり言ってかなりくだらない理由でした。
つまりですね、リン母が髪の毛を乾かしている最中に、ヘアドライヤーの持ち手部分が『バギ!』と音をたてて、蝶番の部分にヒビが入ってしまったらしいんですね。
それを見たリン母の脳内では、こういう構図が展開されたんです。
『ヘアドライヤーの持ち手にヒビが入った』
↓
『壊れた』
↓
『水気に触れたら感電死するかもしれん』
↓
『新しいヘアドライヤーを買わなくちゃ』
↓
『ミ○リ電化に行かなくちゃ』
↓
『車で行かなくちゃ』
↓
『玲子が家に帰ってくる』
↓
『運転させよう』
↓
『国際免許取ってこい』
ということでした。
まあね。ホント、一年に一度帰国するたびに『両親がものすごーっく老人になっていたらどうしよう』って、ちょっと心配になるんですよね。
だから国際免許であれ何であれ、命令するぐらい元気でいてくれるのは嬉しいことですし、
毎回その心配は杞憂に終わるのも嬉しいことなんですが、どっちかっていうと杞憂に終わるどころか、毎回『老人になっているどころじゃないわい』って感じです。
今日なんかもう、ほんとに恐ろしい思いをしました。
従妹のキョウコちゃんが去年、リン実家最寄り駅から約40分ほどの所にお家を新築したんです。それで、今回新しいお家を見せてもらうべく、電車を乗り継いで訪ねていきました。
午後2時過ぎにキョウコちゃんち最寄り駅に到着し、とっても可愛らしい新築キョウコ家初訪問しました。
新築のお家って、ホント気持ちいいですねー。特に注文住宅なので、キョウコちゃんの夢と希望がたくさんつまっていて、『毎日よかったーって思いながら暮らしてる』っていう従妹の笑顔を見られるのは、私にとっても本当に『よかったー』なことです。
おみやげのシュークリームを一緒にいただき、キョウコちゃんが作ってくれたあべかわもいただき、お茶をガブ飲みし、キョウコちゃんの愛犬コロをしばき倒し、近辺をぐるりとお散歩し、帰路についたのが夕方5時半です。
40分弱でまた実家最寄り駅に到着したんですが、つい、こう、なんていうか、フラフラとそこらへんにある本屋さんとかブティックとかに立ち寄ってしまったんですよ。
で、かねてから興味津々だった書籍を物色していると、ポッケに入れた携帯がジャンジャカジャカジャカジャンジャンジャン(うるさい着信音にした私がバカだった)。ヒーと思いながら取ると、やはりリン母。
「ちょっとアンタ。今どこ?まだ帰らないのっ?」
ひーひー。コワいようー。
「かか、帰る帰る。今もうあのそのなんていうか、その…駅です…」
「あっそ。じゃあいいわ」
ブチ。
切れました。
この『あっそ。じゃあいいわ』は
『今すぐ帰ってくるのね』という無言の圧力でもあります。
それはわかっているんです。
よーっくわかっているんです。
でもでも。
ついフラフラと書物を手にとり、ワンピースを試着し、ハっと気がついたら小一時間が過ぎているではありませんか。
レジで支払いを済ませていると、また携帯がジャンジャカジャカスカジャンジャンジャン。
ひー。ひーひーひー。
コワいようコワいよう。
コワいから無視しちまえー(←事態さらに悪化)。
必死のパッチで歩きました。
12分ほどの道のりを、8分で歩きました。
ああ。もうそこに我が家の門が見えて来た。
ふうふう。
早く早く。
新しい荷物をリン母に発見されないように、小さくまとめて隠しながら、必死で歩きました。
よしっ。あとはチャイムを押すだけだっ。
…う?
目の前に大きく開け放たれた門扉。
その背後には、険しい表情で後ろ手を組んだリン母が仁王立ち。
ひいいいいいいいいいーーーーーーー!
コワい!コワいよう!
ものすごい恐ろしい表情です。
心臓が止まるかと思いました。
「うわーっっ」
「何がうわーっですかっ!アンタっ!今まで一体何をやってたんですかっっっ!」
ひーひーひいいいー。
「さっさとしなさいっっっっ!」
この『さっさとしなさい』と『ちゃんとしなさい』を、幼少の頃から何億回言われ続けたことか…。
ああ…、それにしてもホントに恐ろしかったです…。
眼前に突如仁王立ちリン母が現れた時には、マジで腰が抜けてチビるかと思いました…。
あーこわかったあーおそろしかったあービビった。
教訓:リン母には『今駅前』と正直に言わないこと。
久々にビビり倒したリンコさんに慰めのワンクリックを!
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