サンクスギビングのログで従姉のトモちゃんがコメントしてくださっていたように、先日リン母の御誕生日だったんです。
お友達のナルちゃんがお泊まりにきてくれていた日だったんですが、PCのカレンダーリマインダーをセットしておいたお陰で忘れずリン母にハッピーバースデー電話をかけることができました。
電話に出たリン母はかなり上機嫌(この時点で私の緊張度5割減)。
「お母さん、御誕生日おめでとう」
「はいどうもありがとう。別におめでたくもないけどね。それでねレイコちゃん。昨日仏像彫刻のお教室でね、明日御誕生日なんですって言いまくったのよ」とリン母。そういえば一体何歳なんだっけリン母って。でもって、何歳でもまあいいとして、絶対少なくとも私よりは年寄りなわけだし(当たり前じゃ)、それでもそんな言いふらすぐらいウキウキなのかしら、リン母ったら。
「それで『竹内さんおいくつなられました?』って訊かれて嫌だったわっ」
そ、そんな自分勝手な……。
「それでね。昨日の夜、ゴキブリが出たのよ」
ゴ、ええ?い、いきなりゴキブリですか。
「ゴキブリが出たのよ。家に。夜に」
いやもうそれはききました。はい。
「お風呂場の所に出たから、ぎゃって言って何で叩こうかと思って色々捜したらね」
ひー。リン母様、なんて勇気のあることを。私だったらできません、ゴキブリたたき殺すなんて(←スプレー糊でゴキブリを固め殺したことのあるヤツ)(←しかもその糊攻め死にしたゴキを掃除できなかった)(←半年後遊びにきたリン父が掃除してくれた)。
「その武器を捜してる間にゴキブリがいなくなったのよ」
はあそりゃまあ逃げますよね、ゴキだって命が惜しいし。
「それでしょうがないから裸になって」
ええっ、なんでまた裸に?
「お風呂に入ったのよ」
あ、ああ。お風呂ね。もうちょっと説明を先にしてもらえたら……。
「それでお風呂場の扉をあけたら、扉の上に隠れてたらしくてね」
な、何が……。
「ゴキブリが」
ぎええっっ!
「で、ボトーと落ちてきたのよ。お母さんの前に。真っ裸なのに」
ぎいえええええええええっっっっっっっっ!!!
そ、そ、それでっ?
「しょうがないからお湯で殺そうとしたんだけど」
お湯って。お湯って。どんなお湯?
「湯船のお湯」
ぎいええっっっっっ!!!そんなそんなそんなっっっっ!!
「でもそんなお湯では駄目でねえ」
あの、その、湯船のお湯でゴキが死なないっていうことより、私が言いたいのは、ゴキと同じお風呂場に入ってすっぽんぽんでお湯で対決するなんてことしたら、足元にゴキがダーと流れてくる可能性があるんじゃないかってことと、死ぬほど寒いんじゃないかっていう……。
「どうしようかと思ったけど、仕方ないから入ったのよ」
ははは、入ったって、な、な、何に……。
「お風呂に」
ゴキと一緒に!!!
「湯船には入らないわよゴキブリなんかっっっ!!!」
ぎいええっっっっっっやめてやめてやめてっっっ!!想像したくないいいいっっっ!!
「アンタがくだらないこと言うからじゃないのっっ!」
だって。だって。だって。ゴキと一緒にお風呂……。
「それでね」
ま、まだ続くんですか……。
「しょうがないからお風呂場に閉めこんで寝たのよ」
お風呂場にゴキを閉じ込めたと。
「それで、朝お父さんに言ったら『そらそんなもん、風呂桶の湯なんかで殺せるわけないわ』って笑うのよっっ」
う、うん……。まあ。ねえ。
「でもゴキブリがいるのは困るから、ゴキブリホイホイ買ってきてくれたの。お父さん」
ああそりゃよかったねえ……(いつまで続くんだろうかゴキブリの話…)。それに、まさかもしかして、ゴキブリホイホイが御誕生日プレゼントだった、なんてオチじゃないでしょうね……。
「それで、夜になってお風呂場にしかけたのよ。ゴキブリホイホイ」
しかし懐かしいなあ『ゴキブリホイホイ』って名前。まだ売ってたなんて、ゴキブリホイホイ。それにしても秀逸なネーミングだわ、ゴキブリホイホイ。語呂も良いし響きもいいよね、リズム感があって、ゴキブリホイホイ。
「そうしたらねえレイコちゃん!」
私の返事は完全無視ですか。
「かかったのよゴキブリが!ゴキブリホイホイに!お風呂場で!!」
↑母のコーフン度が120%伝わってきました。その興奮ぶりはまるで『昨日銭湯に行ったらショーン・コネリーが女湯に入ってきたのよっっ!』ぐらいの勢いでした。
「ゴキブリホイホイ仕掛けて一分もたたないうちによ!!ちゃーんと入ってたのよ、ゴキブリ!いたのよやっぱりお風呂場に!ゴキブリ!」
ということで、リン母の御誕生日国際電話は実家の風呂場のゴキブリで始まり、実家の風呂場のゴキブリとゴキブリホイホイで終わりました。
↑今日のキアヌ集合写真。キアヌ、この皆さんは一体どなた?
↓あれで良かったのか、リン母?



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