リン書評

2008年4月 4日 (金)

天使と悪魔

3位&7位!本日もどうかどうか1クリックお願いいたしま〜す。( ̄∀ ̄*)
人気エッセイブログ
海外ブログ


最近読んだ本で良い本ありましたか?

と、講談社の前担当さん(デビューから面倒見てくださった)に訊かれましてね、なんかたくさん本を読んだ記憶もあったし、おおこれは!って思った記憶もあったんですが、それがどんな本だったかが全然思い出せなかったんです。
それ以来、ずうううっとあのとき思い出せなかった本は何だったかしら?って考えてたんですけど、やっぱり思い出せないままです。

まあ私の場合、何かに興味を持つきっかけのほとんどが、マンガとかおもちゃとか(テレビは案外見ない)そういうものばかりなので、そのあたり関係かと思うんですけどね。探究心とか知識欲とか向上心とか、そういうものから見放された人生なので、真面目ぽい内容の本に理由なく惹かれることはまずあり得ません。

前にリースが「この本面白かったよ。よかったら貸してあげるから持って帰って読んでごらんよ」と差し出してくれた本が、『キッシンジャーうんたらかんたら』(←タイトルも覚えとらんわ)っていうなんかわからんけどしちめんどくさそうな本だったので、「あーうーん。すごく面白そうねええへええありがとう借りてくわ」と言って、そっと本棚に戻して逃げたこともありました。
この間もポールさんがなんかややこしそうな本を読んでいたので、あんまり詳しく説明されたらめんどくさいなあ、と思いながら「何を読んでるの?」と訊いたら、「キミが全く興味を持たないような本」と、目もあげずに言われるていたらくです。

ということで、最近読んだ本でアカデミックに『良いわー』と思った本のことは相変わらず思い出せないままなんですが(アカデミックだったかどうかさえ疑わしい)、ちょっと変わり種で面白かったのは『 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』塩野七生さんの本です。

51bw6pydval_sl500_aa240_
↑中世ヨーロッパを旅しているような気持ちになれました。歴史ってロマンチックで残酷で、夢見ているみたいな気持ちになります。

お察しの通り、マンガの『チェーザレ 3―破壊の創造者』から来るミーハー的興味です。

51tfbprkb7l_sl500_aa240_
↑その中世の世界を、見事に絵にして届けてくれました。ああ。暗くて血みどろで残酷で美しくて、この世界観はまるで一幅の絵画を見るようです。


そして、一番最近読んだ本は『天使と悪魔 』。ダビンチ・コードで一世を風靡したダン・ブラウンの作品です。

41rcg3d6tyl_sl500_aa240_
↑脳内世界では、主人公はすでにトム・ハンクスでした。描写からすると、もう少し背が高くてハンサムみたいですけど。ていうか、それに不死身だし。普通だったら事件発生から30回以上は死んどるわ!って思いました。

実は空港でド暇を持て余し、書店で見つけて上中下の三巻セットなのが気に入って買いました。これは現代のお話なんですが、上巻・中巻のジェットコースター的展開はまあいわゆるpage turner(ページターナー、つまり息をもつかせずページを捲らせる物語ですね)として上出来でしたが、それよりもバチカン市国の情景や、後はおそらく著者の調査と想像から描かれたんじゃないかと思わせる絶対立ち入り禁止の神聖な場所の情景描写が素晴らしく、一度訪れたことのあるバチカンですが、また行きたい是非行きたい明日行きたい、と思わせられました。文庫本3ページ近くに及ぶとある登場人物の長セリフにも、思わず藤山寛美のようにヒザをバシーっと叩いて「その通りやがな!」と、泣きながら言いたくなりました。

が。

ダビンチのときにも感じたことですが、このダン・ブラウンさん。抜群に素晴らしい物語を、最後の3ページで台無しにするずば抜けた才能があるようで、読み終わった瞬間の脱力感といったらなかったです(お前には言われたくない)。
ええええええ〜〜〜〜…と脱力して、最後の数ページを読まなければ良かった、と本気で後悔しましたとも。
まあ予感はあったんです。下巻のラスト1/4あたりから。
でも、こうくるかあんた…というぐらいの脱力感でした。はい。
ダビンチ・コードの時も原作で同様の脱力感に襲われましたが、映画ではその脱力エピソードを削ってありました。
本作も今年映画化されるそうですが、是非あの最後の数ページは削っていただきたいです。よろしく。

| | コメント (6)